どんぐり1号のときどき日記
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2009年08月26日(水) 知った時には死んでいた

 まだまだ日中は暑い。

 トニー・ザイラーが亡くなったそうである。
 死亡記事を読んで、まず73歳というのに驚いてしまった。確かに若くして引退したので、それから50年も経っていればかなり大昔だというイメージになるのも当然だろう。やはり人間は、その人が活躍した時代を一番覚えているので、引退後が長ければどうしても大昔の人というイメージになってしまうのかもしれない。だから「生きていた」と感じるという事は「とっくに死んでいた」と思っていた証拠である。
 彼の名前は、身近なところでは安比のザイラー・コースがあるが、これも身近すぎるしかなり昔から滑っていたので、やはり本人のイメージは強く感じない。そもそも私は彼の現役時代を知らないのだから。

 そういえば昔、朝日新聞にアルフレッド・ベスターの死亡記事が載った時も「えっ、また生きてたんだ」と非常に驚いたものだ。自分が10代の頃にはもう彼の作品群は名作として古典扱いされていたから、よもや生きていたとは思ってもみなかったのである。新作がリアルタイムで読めなかったというのもあるが、やはり気がつけば巨匠であり、古典扱いになっていたら、やはりまだ生きているとは考えにくい。それがどのくらいの違和感かと言えば、「昨日、夏目漱石が亡くなった」と言われるのと同じなのである。

 死んで初めて今まで生存していたと判るのも、なんだか不思議なものではあるが、それとても有名人だから驚くのであって、一般的にはいつ死んでしまったかを世間は知る事はない。
 つまり我々とは世界が違うのだから、流れる時間が違う可能性もある(訳はないか…)。


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