どんぐり1号のときどき日記
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2008年11月19日(水) 宮城沖地震

 会社関係で、防災訓練講習を受けに行く。

 オープニングの映像があの東宝の特撮映像だったので、これだけでも来た甲斐があったというものである。
 かなり出来は良く、一緒に行った会社の人など一瞬本物かと思ったと言っていたが、私の目からは日本沈没の頃と何も変わっていないと感じた(もちろん最初の日本沈没だ)。つまり質は上がっているが、アングル、演出が何も変わっていないし、照明の具合もまったく同じだ。つまり我々のような特撮ファンからすれば、見た瞬間に東宝系だと判ってしまう映像だったのである。まあ一般人が一瞬でもビビればそれで良い映像だから、これで正解なのだろう。
 そういえば以前、支店長が関西出張時にこれを見て本物かなぁ、と言っていたのを思い出した。常識で考えて、あんなきれいな映像が災害時に残っている訳がないのだが、一般人はあの程度で本物かと勘違いするというのは、多分その映像だけを見て理解するからであり、地震という状況を全く理解していないからなのだろう。

 その後の講義の中で、宮城沖地震が発生した場合の様々なデータを示していたが、この時にケガ人の発生予想数から救急車一台が一度に運ばなければならない人数は、200人以上だといっていた。つまり物理的に不可能だし、そもそも救急車両の数が無限にあったところで、道が使えなくなっているから動けるはずもなく、結果として輸送は不可能である。
 しかも宮城沖地震の場合、仙台はもちろん周囲の町の病院自体が99%全滅だという。残りの僅かな病院も、現在の医療はコンピューターを始め大量の電気を使うようになっているので、自家発電もそう持たないとの事だ。
 そういう意味で、阪神も中越も、周囲に無事な病院が多数あり、輸送自体もそれほど難しくなかったから、多数の人間が助かったといえる。つまり宮城沖地震は他の大きな地震と状況が全く違うのである。結局は病院自体が全く機能しなくなると考えておいた方が良いので、とにかく怪我をしないように努力するのが第一だと力説していた。これは東京の消防とまったく同じスタンスである。
 どのメディアもあまり大きな声では言わないが、震災時に怪我をした場合、こういった事情から助かるはずの命も治療を受けられずに消えているのである。これは誰の責任というのではなく、大震災とはそういうものなのである。

 とにかく地震が来たら身の安全の確保が第一だ。火の始末など後で良いのである。怪我をしたら消化どころではないし、何かの下敷きになったらそれで終わりだ。だから怪我をしないように普段から準備しておく事が重要なのだ。
 大きな地震を経験した事のない人は、この辺がおそらく一番理解できないところなのだろう。


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