どんぐり1号のときどき日記
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久々に「緯度0大作戦」を見る。実は今回見たのは、1969年の公開時以来だから38年ぶりだ。 公開当時は小学生だったのに、それでも酷い映画だと思っていたが、改めて見るとやはり酷い映画である。なんというか、B級映画独特の面白さがあまりないのである。 しかもα号と黒鮫号のデザインが良いのに、脚本も演出もそれを生かしていないのだから、どうしようもない。あのメーサー殺獣光線車のシーンを作ったスタッフはどこへ行ってしまったのだろう。 造形が恥ずかしいくらい情けなかったキメラ達がいなければ、もう少しはまともな脚本(と映像)になったかもしれないが…。 いずれ特撮映画としては、完全なる失敗作である。冒頭の海底火山の爆発は、海底軍艦の頃から大きく進歩して見事だったが、それだけだ。
しかし今回見ていたら「α号と黒鮫号の戦いは160年以上も続いている」というセリフがあったのだが、これを聞いて「トムとジェリー」を連想しない人はいないのではないだろうか。なにせ両者とも喜んで闘っているのだから、遊んでいるとしか思えない。
そしてこの映画は、月への人類到達を目指して熱狂しているアメリカに対して「宇宙ばかり見ていないで、もっと地球を知ろう」というテーマを露骨に表わしているのだが、アメリカと言うのは日本以上に熱しやすく冷めやすいのである。今なら「もっと宇宙に関心を持てよ」と言いたくなる位だ。 そこを見誤ってしまったのが、敗因かもしれない。
とにかく公開当時は酷い映画だと思っていたが、それが確かめられたのは良かった。当時の私の特撮映画を見る目だけは確かなものだった、と自信が持てたのだから。
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