どんぐり1号のときどき日記
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2005年10月15日(土) キースのライヴである

 東京行きである。今日はちょっとスケジュールがタイトなので、きびきびと動かないといけない。

 着いてまずは六本木のヴァージン東宝シネマズへ行き、「銀河ヒッチハイク・ガイド」を観る。この時いわさきさん用にパンフも購入する。
 しかしこの映画、意外なほどに良くまとまっている。恋愛ネタは邪魔だったが、久々に笑えた映画だった。のっけから「魚をどうもありがとう」の歌で、なんだかモンティ・パイソンの「人生狂騒曲」を連想してしまう。ちなみに自動ドアの音がため息というのは、実際に映像になった時ここまで笑えるとは思わなかった。
 これはソフトが出たら買ってもいい。

 その後、隣の神谷町から東京タワーまで行く。子どんぐりが東京タワーのプラモが欲しいと言い出したからである。
 確かこれは展望台で売っていたのだが、とりあえず受付の女性に聞いたら、受付まで取り寄せてくれるという。聞いてみるものだ。なお成型カラーはオレンジとブルーがあるというので、両方買ってしまう。二つで3,500円也。

 そして水道橋のホテルへチェック・インした後、急いで新宿へ行く。本命のキース・エマーソンのライヴである。厚生年金会館には16時50分に着いたが、まだ入場行列の途中である。一体何時から入れ始めたんだか。
 席は1階の12列目でそう悪くはないが、少し右よりである。音のバランスが気になるところだ。
 しかし朝日新聞には15日がソールド・アウトと書いてあったが、本当に満席である。これだけ埋まっていれば、さぞキースも嬉しかろうと思ってしまう。

 演奏が始まると、まるでレース・クイーンのようないでたちのウエストが細い女性が、曲名を書いたボードを持って出てくるのには笑ってしまった。これには曲名が「タルカス」というように日本語で書いてあって、このアンバランスさがなんだか楽しい。

 プレイ自体は、明らかに前回のEL&P公演時よりパワーもスピードもある。これで60を過ぎているのだから(62歳だったかな)大したものだ。多少のミスなど問題ではなく、やはりキース・エマーソンはこうでなければいけない。
 ただ、EL&P、というよりグレッグ・レイクを意識しすぎている点も多々あり、例えばタルカスの途中にEpitaphは不要な気もするし(それでも素直に反応してしまう)、歌い方もグレッグに似せた部分もあった。メンバーが変わったのだから、今のメンバーの形でやればいいのだと思うのだが。

 なんだかんだと言いながら、それでも「アメリカ/ロンド」は大好きなので、やはりノッてしまう。
 例のトッカータとフーガ二短調の逆さ弾きは、前回のEL&P時よりも早くて正確だった。さすがに前回やったオルガンの下敷きになりながらの演奏はなかったが、実に楽しい。
 リボンコントローラーも非常に調子よく作動していて(前回は調子が悪く、途中で投げ出したのである)、下に降りたりして、実にいい感じである。そして彼はハーモニカも吹いていたが、これは意外だった。
 ちなみに大げさなモジュラー・タイプのムーグのセットは健在で、やはり彼には良く似合う。言ってみれば壁紙のようなものだ。しかし低音は凄く、本当に地響きしていたほどだ。

 途中でギャグのつもりなのか、老眼鏡(?)を取り出してなにやら怪しげな日本語の本を読み出す。良く聞こえなかったが、後で「避妊するの忘れました。手術を受けます」と言っていたらしい。何の本だ? 大阪では「生理がこないの」だったというから、続いているのか? このへんはちょっとキースらしくないような気もするのだが、リック・ウェイクマンへの対抗意識か?

 まあそれはともかくとして、全体的に非常に楽しいライヴだった。終わってから総立ちで拍手していたが、そのおかげか、アンコールはなんと2回で3曲である。
 まずはいきなりツェッペリンの「ブラック・ドッグ」をやったのには驚いた。そして「庶民のファンファーレ」と続くので、アンコールだけでも充分堪能できる長さである。そして一旦引っ込んだが、スタンディング・オベーションが続いたためか再び登場して、「ホンキートンク・トレイン・ブルース」を演奏とし、これで終了である。
 結局2時間30分という、非常に充実したライヴで、実に楽しかった。

 セット・リストは多分こんな感じである。

Karn Evil 9 1st Impression part2
Toccata - Rock Piano Concerto
Living Sin
Bitches Crystal
Hoedown
Country Pie
Static (デイヴ・キルミンスターの新曲)
カレリア組曲
地震、台風の災害に遭った人々へ贈る歌
Piano Solo
Touch And Go
Lucky Man
America/Rondo
Tarkus

アンコール1
Black Dog
Fanfare For The Common Man

アンコール2
Honky Tonk Train Blues

 帰り際に、パンフと帽子、携帯ストラップを買う。6,000円也。会場内でDVDとかCDは売っていなかったのだろうか。とても気になってしまう。

 終わってからディスクユニオン・プログレ館に行くと、予想通りEL&Pがかかっていた。後から入ってきた女の子が「かかってるし」と言っていたので、彼女達もライヴに行ったと判るのだった。

 ここでキング・クリムゾンの「真・紅伝説」の改訂再販盤を買う(ちなみに「太陽と戦慄」のイラストが付いた小物入れをもらえた)。出ていたのすら知らなかったが、なんと「コレクターズ・ボックス Vol.9」も出ていた。さすがに買えなかったので、仙台で買う予定である。ついでにアネクドテンの日本でのライヴも買わなければならない。大変だ。

 雨降りではあったが、実に充実した一日であった。


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