どんぐり1号のときどき日記
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2005年08月01日(月) 久々に「神狩り」

 もう8月である。早いものだ。油断していると雪が降るぞ。

 昨夜は「神狩り」を読み終える。20年ぶり位とは言え再読なので3日程で終わった。
 しかし第三部ではNASAが絡んでくるのに、どうして「神狩り2」の冒頭で島津圭助がああなってしまうのか非常に不思議だった。もちろんNASAが絡んでこなければ、どうしたって島津圭助はああならざるを得ないと納得は出来るのだが…。
 そこで冷静に考えると、「神狩り2」とは「SFマガジンに掲載されたヴァージョンの続編」なのではないかと気付く。あの作品では第三部がなく、単行本化にあたり加えられたのだ。したがってNASAのパックアップも理亜の保護も、とにかく何もないままで終わるのである。だから神に刃向かってもまるで歯が立たず、結果として殺されずにいたという事になるのではないだろうか。
 ここでようやく「神狩り2」の前半の違和感について、多少は納得できた。もちろん多少は、である。いずれ後半は読んでいてもあまり面白くなかったのは事実なのだから。

 こうなると、なんだか久々に「弥勒戦争」と「氷河民族」を読みたくなってしまう。ちなみに前者は弥勒との戦い、後者は吸血鬼との戦いで、今読むともしかしたら「神狩り」以上に面白いと感じるかもしれない。
 そう言えば映画化の企画にあがるもボツになった「忙殺のチェスゲーム」も面白かったが、あれを誰かきちんとした脚本にまとめてくれないものだろうか。結構いい映画になると思うのだが。

 これが成功したら、田中光二の「爆発の臨界」のリメイクも可能だろう。ちなみにこの映画化作品は「東京湾炎上」である。念のため。


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