鳩親のムスメ
 たえ



 
途方にくれる


とある好きな女流作家の恋愛小説。

それはちょっと出来すぎよ。
などと変に歳を取りすぎた
25歳のムスメは醒めた目で読むのだけど。

それでもそんな出来すぎに
憧れる気持ちも少しはあるの。


どうすればいいのかわからなかった。
まるでさっぱりわからなかった。
生きていてもよくわからなかった。
どうしていいのか
どうしてもっと生きていかなくちゃいけないのか。


自転車でシズシズと走る。
走って走って誰もいないところまで走る。
ボウボウに伸びたくさむらをワシワシと歩く。

ワシワシと歩く。
ゴルフ場をワシワシと歩く。
城ケ崎の海岸を見下ろしながら歩く。
時々プロの打つ美しい放射線の先を追いながら。


その時はいっとき忘れる。フリィズできる。
我はだれのものでもなくて我だけのもので。
誰も我に影響することがなくて。
そのことがとても心地よいことに思える。


でも。日常に戻ると。
やっぱりよくわからない。
凡人ゆえに。
他の調和の取れたヒトたちの歩き方も気になる。
不幸だとは思わない。ただ、どうなんだろう?って。
こんな自分ってどうなんだろう?って。


なにもわからない自分。
なにをしたいのかなにをのぞむのか
なにがうれしくてかなしくていかれることのなのか。


途方にくれる。


そんな時だからこそ。
「ずっと遠くまできてしまったんだね」
なんて言われたら。
コロリと騙されるかも知れませんよ。


2003年05月18日(日)
first new 電信


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