毒茄子
レガお君



 専門性とは

先輩が近寄ってきて言った。

「主任が来年の演習に向けて
私とあなたでACLSの研修
行っといてねって言ってたよ。」

???ACLS???
「ALSですか?」「違うのよ」
「何ですか、それ。」
「救急関連やけど、また調べてみて」
「げー、あたしターミナルの人間ですよ
蘇生なんか7年で1回見ただけやのに
そんなん無理です。興味もないし。」

ということでネットで引いたら
色々と出てくるけど
ややこしそうな話ばかり。
ACLSをとるためにはBLSとか言う
別の研修を修了しないといけないらしい。
認定試験は筆記と実技で
心電図読影まであるらしい。
12誘導なんか取った事も読んだ事もない。

そもそもACLSとは
2次救命に関する資格で
アメリカ心臓協会が出してる認定らしく
スライドやらテキストが
ところどころ英語だとか書いてある。
んー。ますますややこしげ。
しかも、超・実践志向の研修。

おまけにうちの県には養成施設がなくて
他県まで行かないといけないとか
頻繁に研修会があるわけじゃなく
研修費も安くないし
蘇生なんか本当に縁が無い病棟だったし
これから先も救急で働くつもりは無い。
ふつーに、一次救命できたらええやん。
ま、それもちょっと怪しいけど。

講義するのにその分野の資格がいるなら
ホスピスケアとかケモとか
そっちも研修行かせてよね。
救急はずっと消防に頼んでたやん。
口では「専門性を高めよう」とか言うけど
実践と縁のない者が付け焼刃で
専門的な資格取って、それは専門性なんか?

だいたい、実践に使う予定もない人間が
募集定員が少ない研修を受けるなんて
その分本当に資格が必要な人が1人
研修を受けられないんだから。
本来の目的や研修のレベルを考えても
実践も興味も無い人間が
しぶしぶ取る資格ではないと思う。

ああ、主任はマジなのか?
しかもこんなブルーな話し人づてに聞いて
ますますイヤな感じ。
私は救急でおもろい授業をする自信がない。
プロ失格かね。

しばらく知らんぷりしとこ。

2006年01月10日(火)
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