GRAPEVINE tour2021@LINE CUBE SHIBUYA

2021年09月15日(水)
まだ緊急事態宣言は明けていないけれど
ライブはできる世の中でよかった。
席も間引きじゃないし
5,000人以下なら定員入れてもいいんだっけ

初夏からやってるツアーの最終日
今週末に追加公演が決まったから、
最終日感はあんまりないけれど。待っていたよ
台場遅刻したのが悔しくて今日は有給休暇取ったんだから。

LINEキューブていうのは、渋公のこと。
きれいになってからは初めて行った
デザインもかわいくて、お手洗いもたくさんあって快適。
早めに入ったけど椅子があるから待ってるのも快適
椅子最高。椅子あいしてる。
席は5列くらいでスピーカーのド真ん前という
ホールのうまみが全然味わえないとこだったけど
椅子に免じて許す、というかライブ来れただけで満点なので。

定刻から5分くらいで開演
歓声もなく拍手で迎えるのも慣れたもの
ほんとに、バインの客の静かさたるや
メンバーから「声出さないで」の注意は一度もなく
キャーもヒューも一切なく拍手のみの潔さ。

セットリストは7月から大筋変わってなかったけど
ちょっと変わってたかな。
目覚ましからのCOME ONもよかったなーわくわくした。

相変わらず音楽を聴く時間は増えてなくて
新譜だって、昔ほどは全然聴き込んでないけど
新しい音は新鮮、なのに心地の良さに笑いがこみ上げる
この音の震えを私は、ずっと知っていて
一番安心して、一番興奮するんだ。

メロウなところとか、湿った感じや悲哀を語られがちだけど
ひねくれながらも、
どうしても、人を信じてます、としか言いようのない
真っすぐで濁りのない乾いた風のような曲もあるのが
このバンドのおもしろいところで
それが眩しくてしかたのないときがある。
今日は、そうだった。
どんなに世界を憂いても、嘆いても、それだけじゃねえじゃん。
背中を押してくれるような爽やかな曲なんてないのに
そうじゃないからこそ、支えになる。
そういう瞬間だった。
私はずっと、これを知っていたんだ。

Giftedが本編最後になってたのが
ツアー最後っぽかったなあ。

アンコールではもう「よいお年を」が出てしまう始末
今週末追加公演あるけど
それに来る人以外は「よいお年を」だそうです。
次の約束もうないのつらいだろ。

chainは良い曲すぎるんだよ
小説だったら100ページ以上かけて書くような
思いの重なりを4分そこらで描きあげているような
シンプルに見えて
全部の言葉と音が身体の中に入り切ったあとに
え、これ、って。うわあ。って込み上げてくる曲。

最後の最後はArma
もう何も言いますまい。
ステージの上へ伝える言葉なんて安いもの
ありったけの賛辞は
すべては拍手に込めて。
それだけで私たちは、ずっと繋がっていたんでしょう。

規制退場
前の方だったので、出るのは最後
余韻にひたひたになりつつ
外に出ると空気がひんやりする
なぜか出口で缶チューハイを配っていたので貰う。
サンプリングですかね。
21時の渋谷
ほとんどの店はシャッターが閉まっていて、道が暗い。
眠らない街はいま、強制的な眠りを強いられている
夜はまだこれからという時間なのに
歩行者のほとんどは駅に吸い込まれていく

いつになったら、
ちっぽけな言葉はマスクの中で嚙み砕く。
当たり前を取り戻すまで、いまできることを粛々と。
諦めてなんかない。

1.阿
2.冥王星
3.Afterwards
4.SUN
5.目覚ましはいつも鳴りやまない
6.COME ON
7.居眠り
8.最期にして至上の時
9.lamb
10.josh
11.ぬばたま
12.CORE
13.ねずみ浄土
14.リヴァイアサン
15.覚醒
16.さみだれ
17.KOL
18.Alright
19.光について
20.Gifted

E1.chain
E2.ソープオペラ
E3.Arma



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