OGRE YOU ASSHOLE@日比谷野外大音楽堂

2018年09月17日(月)
奈美恵さんはきのう引退して、
今日は北山くんの誕生日なんだけど
テレビでMステの長時間特番もやってたけど

私は、野音へ

秋口の野音というのは、何にも代えられないものがある
バインにも、毎年野音やってよ
って心の中でお願いしてるのに叶えてはもらえない

5月の対バン見た後に
オウガが野音ワンマンやるって聞いて
先行でチケット買うくらい楽しみにしていた

昼は本当にお天気で気温も高くて
こりゃビール飲むしかないっしょ、
と持込み自由を良いことに缶ビール2本、
とゴアテックスのパーカーを背負って。
こんなにお天気なのに、予報は何故か、夜から雨。

開場時間を過ぎて入ると、もうほとんど席が埋まってる
自由席だったので、空いていた後方の席へ滑り込む。
缶ビールのひとつめを開けて
確かに雨雲が近付いている空を見上げることしばらく

メンバーが入ってきてライブが始まる。
始まりの雰囲気はバインに似てるんだよな

シンセの音がスピーカー間を飛び交うような演出
今日のライブは「クアドラフォニック・サウンドシステム」
という手法を用いているとのこと。
後ろの方からも音が飛んでくる。

ロープ、からディープに始まって
合図のように雨粒が落ちてくる。

しばらく座ったまま聴いてて
浮遊感に揺れたり、奥深くへ潜るような気持ちになったり
一度立ったら、イスが濡れて座れなくなっちゃうし…
とか思ってたのに
中盤からは雷雨、まちがいなくゲリラ豪雨となり
着込んだゴアテックスでは上半身しか守られず
座っている下半身や、イスもしっかりずぶ濡れに。

どうでも良くなって立ち上がって揺れながら聴く
「クアドラフォニック・サウンドシステム」は
カッパのフードと、雨音に遮られてしまっているのでは
と少しもったいない気もしたけど。

苗場や富士山麓じゃあるまいし、ここは日比谷なのに
「音が洪水のように」とはよく聞く比喩だけど
本当に「音を洪水の中で」聴いたのは初めてだった。
滝行しながらライブ観てるのかな、くらいの。
履いてたガウチョパンツが雨で重くなって、
ずり落ちそうになる。たびたび、雑巾のように裾を絞る。

夜の船からのフラッグたまんんんなかったね
完全に吹っ切れぶち上がりました。
最高、ほんとうに、化け物だと思う。
淡々と、飄々としながらも、容赦ない音
目に見えない音が、このゲリラ豪雨に化けてるんじゃないか
見えないルール、ホントに気持ち良くて
笑えてきた。こんなトリップは体験したことない。
隣の客は序盤の本降りから居なくなって戻ってきてない
帰ってないよね? 来ておいてこれ観ないのもったいない

体力を振り切って迎えたエンディングは、ワイパーで
気持ち良く揺れている間に
なんと、雨が上がってきた。
ワイパーで、あの音で、雨が止んでくるなんて
これが映画で、これがエンドロールだったら
演出過剰だ!って感想書いてしまうくらい。
出来過ぎの天気に、笑ってしまうくらいの多幸感。

オウガのライブでこんな笑えてくるなんて思わなかった
お客さんの拍手も歓声もすごかったな。

アンコールのロングロープも新曲もよかった
明るい曲じゃないのに、幸せな気持ちだった。
2本目の缶ピールは倒してほとんど飲めなかったし
カバンもズボンもびしょ濡れだったけど。
伝説見ちゃったみたいな気持ちもあった。

あの雨じゃなくても、バケモノみたいなライブしてたと思う
でも、天気が、味方したがったんだろうね
スピーカーよりも。ははは

MCなんて一切ないのに、アンコールで出てきたとき
ぼくらがやってるときだけ降ってスミマセン
とか言って苦笑いしてたのも貴重だったのかな。

やっぱり野音は好きだ
来年も、なにかで行けたらいいな
オウガも、どこかでまた観よう。

<OGRE YOU ASSHOLE@日比谷野外大音楽堂>
1. ロープ
2. タニシ
3. 頭の体操
4. ヘッドライト
5. バランス
6. バックシート
7. ひとり乗り
8. 寝つけない
9. ムダがないって素晴らしい
10. 素敵な予感(オリジナル〜alternate version)
11. 夜の船
12. フラッグ
13. 見えないルール
14. ワイパー

15. ロープ(long Ver.)
16. 動物的 / 人間的



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