Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年08月02日(金) 言葉の語源

2002/8/2 22:09
My Enpituに登録している人が、
「ぎっちょ」というのはどういう由来なのだろう?
と書いていたので、少し調べてみた。
その人に報告するかどうかは悩んでいる。
まあ、僕がMy Enpituに登録していることは向こうに分かるわけだし、
これを見に来てくれていれば分かるだろう。

これは、なんでも平安時代、
棒で球を打つゴルフのようなスポーツがあり、
そのスポーツが「ぎっちょう」と言ったらしい。
で、左利きの人がたまたまそのスポーツがうまかったとかで、
紆余曲折を経て左利きをぎっちょと言うようになった、とか。
ちなみに、普通にGoogleで検索すればこんなものはいくらでも引っかかるから、
興味のある方は自分で調べることをおすすめする。

ハナを持たせる、という言葉がある。
これは、理由は省くが、花を持たせる、という表記ではなく、
端を持たせる、とするのが正しいらしい。
はなむけという言葉も、餞と書けばそれまでだが、
この「はな」は、「花」ではなく、「鼻」らしい。
言葉の陰には、なかなかいろいろな歴史が隠れているものだ。
昔の文学者は、このようなことも知っていたのだろうか。

それで、今日は友人の家に泊まって、
適当にパソコンで遊んで、そこから友人のFDDを店に持っていって、帰った。
簡単に書けば2行で終わってしまう、つまらない一日だ。

しかし、それを2行で書いてしまったら、
毎日毎日この日記がこんな量になるはずはない。
これを意味もなく詳細に述べるのが、最近の楽しみなのだ。
文字数制限のあるレポートを要求されて困っている人は覚えておくといい。
レポートは、本当に重要なことだけを書くのではないのだ。
要求されている文字数によっては、些細で本来省くべき事項も書くべきなのだ。
もちろん、問題に対して十分に考察を加え、
重要なことだけを記すことができればもっとも良いのだが、
すべての人がそんなことをできるのなら、
大学生は誰でも研究者になれてしまう。
それができる人間だけが、研究者として研究で飯を食うことを許されるのだと僕は思う。

ということで、詳細に記す。
ちなみに、ここでは考察を加えて重要な点を述べるのではなく、
意味のないことまで記すことで量を稼ぐという手段を選ぶ。
簡単にレポートを書きたい方は参考にするといい。
厳しい教官に提出したら、何度提出しても認められない最低のレポートができあがることだろう。

まず、朝何時に目を覚ましたのかは記憶に残っていない。
目を覚ましたときに、時計を確認しなかったためだ。
友人の家ということでとても熟睡できず、相当早く目が覚めてしまったはずだ。
それから、友人が目を覚ますまで、僕はずっと布団に転がっていた。
朝、布団の中で粘るというのは、どのような状況であれ、極めて気分の良いものだ。
最低まで堕落した態度ではあるが、この際、そのようなことは気にしないこととする。

友人が目を覚ましたあと、しばらくPCで遊んでいた。
昨日の日記にも書いた気がするが、
僕のPCの3倍もの金額を投資して作られた友人の自作PCは、極めて安定した動作を示した。
やはり、投資した金額と成果はある程度比例すると考えて良いのかも知れない。
とは言え、あくまでもある程度、だ。
安く快適な環境を組み上げることは、決して不可能ではないはずだ。

そのような負け惜しみは置いておくことにして、
彼の環境の概略を述べる。
CPU: Intel Pentium 4 2.0AGHz
ここの"A"とは、キャッシュメモリのサイズが倍になっていることを示す。

Main Memory: DDR SDRAM PC-2100 512MB
ここで友人はあまり意味のないこだわりを持って、リテールのメモリを購入した。
そのため、30000円という異常に高い価格となった。
ちなみに、この友人は極端にバルク品を嫌っている。
そのため、リテール品を入手できなかったFDD以外、すべてリテール品を使用している。
だからこそ、僕のPCの3倍というとんでもない価格になったのだ。
いくらなんでも、普通に組んだらこのCPUとメモリの組み合わせで20万円にはならない。

HDD: メルコ、型番不明。7200RPM 80GB
ちなみに、メルコのHDDを使っているのは僕も同様だ。
僕の場合、それまで使っていたHDDが故障し、あわてて何も考えずに買った結果なのだが、
彼は安全性の高いリテールということでメルコのHDDを購入したらしい。
安全性は高いかも知れないが、騒音等の性能で
他のHDDに劣ることは、正直言って認めざるを得ない。

CD-R/RWドライブ: 型番不明。40/40/12
どこで手に入れたのか知らないが、40倍速書き込みという恐ろしい速度の書き込みができるドライブ。
ちなみに、実際測定したわけではないので、本当かどうかは知らない。
ただ、普通のオーディオCDなら3分弱で焼けるそうだ。
試しに1枚焼いてもらったが、そんな恐ろしい速度かどうかは別として、確かに速かった。
当たり前だが、バッファオーバーランの機能もある。

Mother Board: GIGABYTE GA-81GX
この名を告げた途端、先輩が絶句してしまった曰く付きのマザーボード。
なぜ絶句してしまったのかは、未だに知らない。
とりあえず、ネットを調べた限りでは特に悪評を聞かなかったし、
安定して動作しているように見える。
僕の知らない、何らかの問題があると考えられるが、その詳細については不明。
とりあえず、ASUSには彼の要求を満たすマザーボードが存在しなかったという
かなり単純な理由で選んだものらしい。
533MHzのFSBという将来性や、USB2.0対応というところに惹かれたようだ。
あと、極めて重要なのがPCIスロットの数で、
Creative Sound Bluster Plutinum EXという異常なサウンドカードを使っているため、
多くのPCIスロットが必要なのだ。
このカード自体は2つしかスロットを占有しないが、
実際はカードが邪魔でもっとたくさん場所を食う。
そのためにPCIスロットがたくさん必要になってしまうのだ。
ちなみに、チップセットはIntelの845Gというものを使っているらしい。
どちらかと言えば上位に属するチップセットだったはずだ。
これ以上の機種は、確かメモリがRIMMになってしまうはず…。

RIMMだが、いくら金に余裕のある友人でも、
さすがにこいつは買えない、というほど高い。
なぜなら、彼はリテールしか買わないからだ。
そもそも、リテールのRIMMなど、探すだけで難しい。
2枚セットで販売されているようだが、
256MB×2で39000円、512MB×2に至っては、145000円だ。
ん?39000円なら、彼なら買えない金額じゃないな…。
もしかして、選択を誤ったのではなかろうか?
速度はDDR SDRAMよりだいぶ速いと聞いたが、正確な差は知らない。

Sound Card: Creative Sound Bluster Plutinum EX
ご存じの方も多いかと思うが、
サウンドカードでおそらくもっとも著名と思われるCreative社の製品の中で、
一般に知られている中の最上位の製品だ。
たぶん、一般でなくても最上位だと思う。
まず、PCIスロットを2つ占有し、それとは別に外部にインタフェースの箱がある。
ケーブルも見たことがないほど複雑なもので、
IEEE1394の端子と専用の接続端子のペア、もう片方は、それにゲームポートの端子も加わっている。
これは、ゲームポートの出力のようだ。
つまり、ゲームパッドかMIDIを1つ余分に接続できるようなケーブルになっているということだ。
つまり、ケーブルだけ見ても5つという接続部分が存在する。
さらに外部の箱には、ステレオの左右を2つと数えると10個以上の端子がある。
もちろん、サウンドカード本体にもたくさんの接続端子がある。
そちらの方は見ていないが、すべて合わせると30はくだらないはずだ。
たぶん、買ってもすべて使う人はいないだろう、と思うくらいだ。

とりあえずMIDIを聞いてみたが、
さすがの最上位機種も、DTM音源の音よりは劣るようだ。
というよりも、GS規格、XG規格、どちらのバランスにも合わせていないらしく、
どちらの曲を聴いてもあまりバランスが良くない。
音だけ聴けば、それなりには聞ける気がする、程度の音は鳴っているが、
とにかくバランスが悪い。

そこで、彼は新たな決断をした。
なんと、DTM音源を購入してしまったのだ。それが37800円。
恐ろしい金の使い方だ。
日本が彼のような人間であふれたら、アッという間に好景気になるに違いない。

DTM音源: Roland SC-8820
この分野では70%程度のシェアを誇る、GSのRoland社の製品。
最高級機、SC-8850の廉価版だ…、と思う。
SC-8850と比較すると、1640音色対1608音色ということで、音色の数が2%程度少ないほか、
チャンネル数がSC-8850の半分となっている。
ほかにも、ドラムパートに若干の違いがあったり、
細かい差違はいろいろあるようだ。
あと、本体のインタフェースが決定的に違う。
SC-8850には様々なボタンがあり、本体でいろいろな操作ができるが、
SC-8820は、ほぼ何もできないと言っていい。すべてPCから操作する必要がある。
どちらも、GM2に対応している。
価格だが、ほぼ倍の差がある。
SC-8820が概略にして35000円程度で、SC-8850は70000円程度だ。

ちなみに、音色の差がどの程度かということだが、
実際聴くことを考えてみると、これは実に微々たる差だ。
まず、SC-8850でないと聞けないようなMIDIデータを作る人は極めて少ない。
需要がないからだ。
逆に言えば、作ったところで誰にも聴けないのではあまり意味がないから、
ネット上で入手できるMIDIデータでSC-8850専用というのはそれほど多くない。
また、SC-8850専用だったとしても、SC-8820にない32の音色を使っている可能性はかなり低い。
元々、新しく追加される音色はあまり使われることがない。
キャピタル音色と呼ばれる128音色が中心になりやすいからだ。
そんなことを考えると、GS規格のMIDIデータでSC-8820で聴けないものは、ほとんど存在しないと言っていい。

また、これは噂だが、
サウンドキャンバスシリーズの音源は、SC-88Proから
隠しモードとしてXGに対応しているらしい。
そのため、本来ライバル会社が使っている規格のXGの曲を
ある程度は聴くことができるらしいのだ。
ただし、本当なのかどうかは知らない。
僕の持っているXG音源と比べてみれば、たぶん分かるだろう。
ちなみに、XG音源がGSに対応していることは、もっとずっと確実な話だ。
実際確認してみたところ、音色だけ見れば、
MU100BはSC-88までの音を出すことができる。
エフェクト等がどうなっているのかは、僕の耳では分からなかった。

ちなみに、MUシリーズはMU500から、
SCシリーズはSC-8820から、それぞれUSB接続に対応している。
ほかの音源は知らないが、SC-8820はUSBからの電源だけで動作するという優れものだ。
ただ、動作は不安定らしいが…。

Video Card: Creative 3D Bluster 4 RX
名前はうろ覚えだ。
彼は、ほかのパーツに金をかけるわりに、グラフィックにはそれほど気を遣っていない点が極めて特徴的だ。
自作PCを作る人で、このような人はかなり珍しいと思う。
…まあ、リテールにこだわるという時点で相当珍しいが。
確か、SDR SDRAMを64MB搭載していたはずだ。
価格は約20000円で、驚くべき事にサウンドカードより安い。
さらに言えば、メモリよりグラフィックカードの方が安いのだ。
マザーボードと比較しても、大差ない程度しか投資していない。
昨今のグラフィック偏重とも言うべき風潮を考えると、これは驚くべき事だろう。
…まあ、グラフィックがボトルネックになるから偏重するのは当たり前かも知れないが。
ただ、彼は3Dのソフトウェアというのを基本的に使わない。
その意味では、この選択は正しいのではないかと僕は思う。
ちなみに、当たり前のことだが、半導体を用いているグラフィックカードより、
磁性体を用いているHDDの方が、ボトルネックとしてはより影響が大きい。
…まあ、どうしようもないからみんなあきらめているのだと思うが。
最近のHDDには、バッファを搭載しているものもある。
PCの高速化を考えるなら、そのような点も考慮するといいのではないかと思う。
…ふと思ったのだが、世界中を探せば、
SRAMを20GBくらい集めてきて、ハードディスクの代わりにしている人がいるのではないだろうか?
…さすがにいないか。
ちなみに、SRAMというのは主にキャッシュメモリに使われるメモリで、
記憶保持動作を必要としないメモリだ。そのためなのかどうかは知らないが
極めて高速に動作するのだが、記憶密度が低く、値段がべらぼうに高い。
キャッシュメモリが256KBか512KBかで大騒ぎしている人が多いのは周知の通りだ。
今時、キロバイト単位で話をすることなど、このキャッシュメモリ以外ではあまりないだろう。
…そうでもないか?

余談だが、CPUの速度はこのキャッシュメモリに大きく依存するという意見がある。
そもそもキャッシュメモリはCPUとメインメモリのいかんともしがたい圧倒的な速度差を
有効利用するために考えられたもので、
このサイズは単純に大きければ大きいほど効果を発揮する、と考えられるためだ。
Pentium 4だろうがCeleronだろうが、
要はこのキャッシュメモリのサイズに速度が左右されるのだから、
同じキャッシュで同じクロックスピードなら、
絶対にPentium 4よりも、Pentium 4のコアを使ったCeleronの方が得だというのだ。
まあ、この意見の是非は、僕にはよく分からない。

たぶん、これでだいたいのパーツについては述べたと思うのだが…。
ああ、そうだ。肝心なことを忘れていた。
彼が購入した唯一のバルク品であるFDDは、なんと初期不良だった。
これで、彼のバルク品に対する信頼は、より一層低下したことだろう。
ついでに言うと、FDDが故障していたために彼は、
CDブート可能なCD-ROMということで、Windows XP Home Editionを購入した。
ものすごい金の使い方だ。

概略を述べるはずなのにずいぶん長くなってしまったが、
以上が彼のPCに使われているパーツだ。
これ以外に彼は、MOドライブを所有している。
その他に、彼の父が所有する機器を見ると、
デジカメが3台(!)、デジタルビデオカメラが3台(!!!)、
アナログのビデオカメラ、DVDプレーヤ等々、
いったい何に使うのか分からないような代物がごろごろ転がっている。
たぶん、彼の家にないものを述べていった方が早いだろう。
LS-120,ZIP,5.25inchFDD,8inchFDD,DVD-R/RAM/RW/RW+
…ないのはこの程度ではなかろうか。
あとのものはだいたいあるはずだ。

ちなみに、このような家だから、通信は当然光ファイバ。
恐ろしいほどうらやましい環境だ。

それで、そのあとは新宿に行って、FDDの交換をした。
そのときにSC-8820も購入した。
僕は、Caplio RR10を発見し、しばし悩んだ。
先輩に駆動時間が短いという致命的な弱点を指摘されたこのデジカメ、
20800円は今まで見た中では破格だ。
買うべきか、買わざるべきか…。
ただし、アウトレットだ。

あとは、家に帰った。
友人はそのあとバイトに向かったようだ。

ちなみに、このとき雨が降っていたのだが、
昨夜から今日の15時くらいまで、極めて強い雨が降っていた。
僕は昨夜、杉並区役所の目の前にいたのだが、
閃く稲妻が、まるで杉並区長の決意を物語っているように感じた。
住基ネット、どうやら本当に離脱するようだ。
これからどうなるのだろう…。
ちなみにその友人、この件があって初めて、
杉並区に51万人も人が住んでいることを知ったようだ。

この住基ネットの件で、
杉並区に住民票を移したいという人が何人か現れたらしい。
僕も住民票を移したい気分だ。
なんせ、大企業ですらシステム導入の際は情報管理に気を遣わないことを
僕は現場で体験して知っている。
僕程度の人間が作業をしているから何も起きていないが、
僕はもう20歳だ。
このくらいの歳になれば、本格的なクラックをする技術を持つ人間などいくらでもいる。
そんなのが技術者として会社の中に紛れ込めば、たちまちセキュリティは崩壊する。
管理者はそうでもないが、端末のユーザ程度になると、
そのパスワードの設定は極めて単純になされている。
僕の友人など、パスワードが分からなくなってしまったとき、
そのパスワードを勘で言い当ててしまったくらいだ。

システムがどんなに完全でも、
それを扱う人間にモラルが欠如していてはなんにもならないのだ。
すべての設定をオンラインで、一カ所から行えるくらいの技術が確立されるまで
このようなネットワークは存在させるべきではないと思う。

今自分がいる部屋の換気が、非常に悪い。
前から気づいてはいたが、冷房をかけてみて、本格的にひどいことが分かった。
感情的な問題があるから、自分にマイナスになることは極端にとらえる傾向が、人間にはあるはずだ。
それなのに、冷房をかけたあと窓を開けても、
いつまでたっても部屋が涼しい。冷房をかけた冷気が抜けていかないのだ。
換気が悪いとは思っていたが、
まさか冷たい空気まで抜けにくいとは思わなかった。
外と中とは明らかに温度差があるはずなのに、なぜなのだろう?

最近、寂しいとかそんなことをこの日記に書いていた気がするが、
ずっと1人でいて、少し自分の姿というのが見えてきた気がする。
僕はどうも、まわりの人間に合わせてしまう傾向が強い。
イエスマンとか、そんな感じがあるのだ。
だから、長期間同じ人といると、少し感覚が狂ってきてしまう。
自分の考え方や感覚まで、周りの人に影響されてしまうのだ。
いい影響ならいいが、自分のアイデンティティーを失うような影響まで受けてしまう。
さすがに、それは避けたい。
そういう意味では、こんな風に長い休みを1人で過ごすのはいいのかも知れない。

ここまで彼女のことは書かなかったが、
やはり最後には彼女の話を…。
まわりに影響されると書いたが、僕は彼女にはほとんど影響されていない。
僕は彼女を強く意識しているが、
彼女から影響されるということがほとんどなかったのだ。
つまり、それだけ彼女は、僕に干渉してきていないということだ。
何らかの干渉があれば、意識が強い分だけ強く影響を受けるはずだが、
その影響はほとんどない。
せいぜい、恋愛に対する考え方が変わったことと、
基本情報技術者試験のイメージがつかめたことくらいだ。

今まで積み上げてきた自分自身の姿というのは確かにある。
しかし、彼女に影響されたなら、いくら変わってもいいと思っている。
今までの理想など、目の前にはっきり示された理想には勝てないものだ。

今日は結構たくさん書いた気がする。
これでどのくらいの量なのだろうか?
ワードに貼り付けてみたところ、スペースも含めて7910文字。
確か、このエンピツは8000文字が限度なので、そろそろ限界のようだ。
今日はよく書いた…。さすがに疲れた。

2002/8/3 1:26


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