夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2020年06月09日(火) デュオパートナーYさんのこと

パートナーとして誰を選ぶかは、結婚でもそうだが、デュオ(二人組)での音楽活動においても大変重要だ。
Yさん(女性です)のことを話そうと思う。正しくは、元・デュオパートナーだ。最後のほうは、Yさんを含むトリオだったり、4人組での活動が中心だったけど、一昨年の12月のライブを最後に俺は長年暮らした名古屋を離れ、山梨にUターン。Yさんとは離ればなれとなってしまった。
Yさんのこと、とても尊敬してるし、そんな人とデュオを組めたこと、とても幸せだったと思う。よくもまあ、こんなワガママな俺に15年近く付き合ってくれたと思う。
元々Yさんは職場の先輩だったけど、音楽活動においては対等だった。何事においても努力の人だったから、練習の鬼でもあった。だからといって、一生懸命になりすぎて周りが見えなくなる、ということがなかった。周りの人間への気配りもきちんとしてた。俺からすると人がよすぎる面はあったし、「そこで言葉を選ぶな(バンド練習の前にちゃんと個人練習しとけ、ってはっきり言ってやれよ)」と思うところはあったけどね。それでも、俺とは長年の付き合いということもあって、遠慮はなく、厳しい言い方をしてくれた。俺もYさんには遠慮なく何でも言えた。
音楽活動をし始めた頃は、ソロでやってたけど、Yさんとデュオを組むことになって、俺も成長できたと思う。根拠のない自信だけあった俺が自分を客観視できるようになった。俺が傲慢な言い方をしてると、「それは違うと思う」とはっきり言ってくれた。おかげで少しは謙虚になれたんじゃないかな。Yさんとデュオを組んでなかったら、俺、もっとイヤな人間になってたかもなと思う。
今でも一生懸命になりすぎて、周りが見えなくなることはあるけど、そんな自分に自覚的にはなれたように思う。
去年、山梨まで会いに来てくれて、一緒にライブもやったんだけど、それはそれですごく幸せな瞬間だった。彼女は、俺のかつてのバンド仲間とデュオを新たに組んで、俺とのデュオとはまた違ったテイストでいい感じの演奏をしてた。俺の演奏のことも「また少しよくなってた」と言ってくれたけど、練習の鬼に誉められるってうれしいもんだよ。
「こんどは名古屋に行くからまたライブをやろう」って言ってたのに、コロナ禍でそんなことがいつ実現できるのかわからなくなった。お世話になったライブハウスも自粛を強いられ、苦境に立たされてるし。
俺、普段はおとなしいんだ。だから職場の人が俺のライブを観ると、驚くんだよ。「全く別人だね」って。
俺がスポットライトを目一杯受けてる横で、Yさんは地味にいい仕事をしてくれた。間奏になると、彼女の独壇場で、客席から声援が飛んだよな。
ライブをやってる時がいちばん幸せだったかもな。Yさんなら「ライブの時よりも、ライブ直前に演奏がこなれてくる瞬間が幸せだなあ」だなんて言うかもしれない。
いつかまたライブができるようになったら、その時は完全燃焼したい。Yさんとも再会を果たして、いろんなことを実現していきたい。
そのためにも、何としても生き抜いていかないとな。一瞬一瞬を大切に生きていこうと思う。


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夏撃波 [MAIL]