今日は、映画を観てきた。<中島みゆきLIVE「歌旅劇場版」>という映画だ。2007年に行われたライブの映像だが、2007年に私は彼女のライブを実際に体験している。あれから5年ほどの月日が経ったこともあるのだろうが、新たな発見・新たな感動があった。 金山の市民会館で観た2007年のライブはとてもよかったのだが、ステージは遠目にしか見えなかった。だから今回の映画で中島みゆきさんをはじめ演奏者のプレイや表情が間近に映し出されているのを見ることで追体験できたことも多い。 そして、何よりそのライブの時には感じなかった新たな気持ちの動きを自分のなかに発見できたのは面白かった。その時にはそれほどいいと思っていなかった曲が、今聴いてみると心揺さぶられる一曲であったりとか。たとえば、『命の別名』という曲があるが、これが今の私にとっては心を強く打たれる作品となっている。
何かの足しにもなれずに生きて 何にもなれずに消えていく 僕がいることを喜ぶ人がどこかにいてほしい 石よ 樹よ 水よ ささやかな者たちよ 僕と生きてくれ 繰り返す哀しみを照らす灯をかざせ 君にも僕にも すべての人にも 命に付く名前を「心」と呼ぶ 名もなき君にも 名もなき僕にも (中島みゆき『命の別名』より抜粋)
同じ曲を聴いてもその時その時で感じ方は変わってくるものだが、この曲にしてもこれから聴くごとに私自身の受け止め方も微妙に変化していくのだろうと思う。一人のソングライターが創り出した作品が、あらゆる場所でいろいろな人たちに聴かれ、様々な受け止め方がなされている。音楽に限らず表現活動の面白さのひとつがそこにあるね。
|