昼、ブロードウェイ・ミュージカル『ウェスト・サイド・ストーリー』(ミラノ・スカラ座バージョン)の来日公演を観てきた。芝居好きの私も、実はミュージカルが苦手。今まで観てきたミュージカルの代表が「劇団四季」。「四季」のミュージカルって、「地に足がついていない」というか「身の丈に合っていない」というのか「押しつけがましい」という印象が強くて、それがそのままミュージカルへのアレルギーにつながっているんだろうな。 で、今回の『ウェスト・サイド・ストーリー』だが、「劇団四季」のミュージカルなどとは違い、ごく自然な感じで演じられているとの印象を持った。この「ごく自然な感じ」というのは難しいことではあるが、「自然に」演じられることにより観客の側も物語に入り込めるのだと思う。ブロードウェイ・ミュージカルの最高傑作の魅力を損なうことなく演じられていたかが、おそらく成否の分かれ目であろう。 今回、『ウェスト・サイド・ストーリー』がよく出来た作品であるとの認識をあらためて強く持った。シェークスピアの『ロミオとジュリエット』を下敷きにしながら、設定をニューヨークのウェストサイドに置き換えたとされるミュージカルだが、その面白さはシェークスピア作品に決してひけをとっていない。ギャング同士の抗争のはざまに揺れる男女の恋の物語がメインであるが、背景にアメリカの社会病理、とりわけ人種問題が浮かび上がってくる。大上段に構えて「社会問題」を訴えるタイプの芝居と異なり、ステージそのものの面白さと相まって心に何かを残してくれるのだ。まあ、今回はホンの力が大きかったと思う。少なくともホンの魅力を損なわない舞台であったとは言えるが、演者に対してはもっと多くを注文したかったな。
夕方、今池「TOKUZO」にて「シカラムータの突然変異」ライブを楽しんだ。「ソウル・フラワー・ユニオン」などにも参加していた大熊亘(クラリネット奏者)をリーダーとした「チンドン・パンク・ジャズ」集団のライブは楽しかった。でも、「ソウル・フラワー」の中川敬のボーカルを聴きたいという思いにとらわれたな。
それにしても、もう8月も終わり、夏は去りゆこうとしている。それとも、まだこれから暑さが到来するのかな? やれやれ、時が過ぎゆくのは早いものよのう。
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