夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2003年08月22日(金) 太陽が身を焦がすぜ〜

 今日は、本当に夏らしい一日だった。
 午前中はウダウダしてたけど、午後からは出掛けたよ。

 日中は、今池・シネマテークで映画『蒸発旅日記』を観た。漫画家・つげ義春のエッセイを山田勇男監督が映画化したものだ。山田監督は、かつて寺山修司主宰の演劇実験室・天井桟敷の団員であり、寺山映画のスタッフでもあったという人物。10年ほど前に劇場公開された山田作品『アンモナイトのささやきを聞いた』は面白かったし、評価も高かったようだ。だから、その山田監督がつげワールドをどう見せてくれるのかと楽しみにしていた。予告編も面白そうだったし・・・。
 でも、実際本編を観てみるともの足りない感じがした。予告編の方がよっぽど面白かったよ。寺山修司の影響はところどころ感じられたが、何か中途半端に映った。それとつげ義春の魅力がほとんど引き出されていないように感じられた。原作はとてもいいはずなのに残念だった。
 「蒸発」というのは潜在的な願望としてあるんだよな。人は社会生活を送るなかで知らず知らずのうちにあらゆることに拘束されるようになる。そうした拘束が時として非常に窮屈に感じられ、現実に自分が置かれた状況から逃げ出したい衝動に駆られることもある。現在の場所とは違うどこかで、今とはまったく違う何かをつかみとれるのではないかと思ってみたり。人間てやつは漠たる不安を内に抱え込んでいる存在なんだろうな。時々思い出したかのようにつげ作品に触れてみると毎回違った感じ方をするのだが、どこかで共鳴するんだよね。

 夕方、名古屋ブルーノートで行われたセルジオ・メンデスのライブに行った。セルジオ・メンデスと言えば、ブラジル音楽界のスーパースター、「マシュ・ケ・ナダ」の世界的ヒット(1966年)で知られる。私、ブラジル音楽も好きなんだ。とか言うと節操ないみたいに聞こえるかもしれないけど、でもね、いいものはいいのだからしょうがない(ジャンルは関係ないんだ)。「マシュ・ケ・ナダ」は特にノリがよくていいよ。
  o oooo aria aio opa opa opa〜
 それにしても、名古屋ブルーノートに初めて行ったけど、私がよく行くライブハウスとは雰囲気がまったく違うね。チケット代も飲食代も高いし、そのためか年齢層高いし、ちょっとハイソを装った雰囲気だったよ。私みたいに軽装(チノパンにTシャツ)で来ている人は見かけなかったからね。

 ブルーノートを出て雑踏を歩いていると、向こうから和服美人が手を振って微笑みながら私のほうに寄って来るではないか。一瞬気がつかなかったが、スーパー一座の女優Yさん(主演級)ではないか。10分ほど立ち話。こんな時にも私たちの会話のほとんどは、芝居の話だ。でもね、同好の士とはよいものだ。お互い、どこかで通じ合うものがあるんだよね。年末にはスーパー一座のロック歌舞伎、観に行くぜ〜。まだ、しばらく間があるけどね。

 今夏めずらしいくらいの暑い今日一日だった・・・。


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