夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2003年06月06日(金) 猿之助十八番の内「南総里見八犬伝」

 中日劇場に、市川猿之助歌舞伎公演「南総里見八犬伝」を観に行った。
 猿之助と言えば「スーパー歌舞伎」を連想する人が多いと思うが、私は「スーパー歌舞伎」に対しては批判的な立場だ。数年前に観た「新・三国志�供廚蓮岼造辰櫃じ渋綏燹廚箸靴�映らなかった(この先「スーパー歌舞伎」の中味に変化があれば評価が変わることはありえるが、「スーパー歌舞伎」はしばらく観たくないと思った)。でも、歌舞伎界特有の門閥制度にこだわらず常に新風を巻き起こしてきた点において、猿之助は評価されていいと思う。それに、何より猿之助は華のある歌舞伎役者である。
 さて、今回は「スーパー歌舞伎」ではない(だから観に行こうと思ったのだが)。古典中の古典、滝沢馬琴の名作「南総里見八犬伝」の上演である。結論的に言えば、とても面白かった。細かい点では色々と言いたい点はあるが(猿之助登場までの間が少したるかった)、十分に満足のいく内容であった。スピーディーな身のこなし、アクロバティックな動きに息を呑み、宙乗りをはじめ多くの仕掛けに度肝を抜かれた。ストーリーの展開も、とてもテンポよくいっていたのではないか。歌舞伎本来の魅力(このことについては、いずれまた触れたい)が随所に織り込まれていたように思う。

 いい芝居を観た後は気分がいい。久しぶりに爽快感をもって劇場を後にした。


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