夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2002年03月01日(金) ひとり酒場で飲む酒は

 仕事が終わって時計を見ると8時ちょっと前。疲れ気味ではあったが、何だか真っ直ぐ帰宅する気になれず、御器所(自宅からの最寄駅)を過ぎて大須に直行。とある飲み屋に入る。黒ずんだ柱や梁、木のぬくもりが感じられる店内は、ほの暗い明かりに、BGMにはビリー・ホリディの哀しげな歌声が流れていた。私にとっては
人知れずほっとできる「隠れ家」のような店で、ここには一人か、もしくは気心の知れた仲間と来るようにしていた。
 ところが、久しぶりに(数カ月ぶりに)行ってみるとスタッフが代わっていた。地酒(冷酒)と料理を頼んだのだが、料理がなかなか出てこない。3品頼んだうちの1品が出てくるのに20分ほど待った(厄介そうなメニューは頼んでいないはずだ)。別に店内が混んでいるわけではない(私の他に4人のお客)。そんなに飲むつもりはなかったのに、料理を待ちながら数杯おかわりした(断っておくが、私は決して酒豪などではないし、ましてや酒乱ではない)。それでも間が持たず、店の隅にあったギターをとって爪弾いてみたりした。この店に来てギターを手にするのはいつものことだが、ギターで遊びながらも、頭の中では「料理まだかよ」って思ってる。
 で、やっと注文したもの全てが揃ったので、そそくさと食べて店を出た。次に向かったのは「吉野家」だった。腹が満たされなかったのだ。こんなことってあるのかよ。他は何も変わらず、スタッフが代わっただけなのに。前のマスターの、人のよさそうな顔が浮かんでくる。いい人だったなあ。
 店によっては、一人で入るとやたらに声をかけてくる所もある。店側にすれば気を遣っているんだろうけど、こっちとしては適度にほおっておいてほしかったりする場合が多い。なんせ内向的な性格なもんで。その点、あのお店の前のマスターはよかった。それに店の雰囲気もよかったから、お気に入りだったのに・・・。酒の量としてはあれで十分だったのに、家に帰ってきて飲み直してしまったじゃないか。
 と、恨み言が出るのも、それだけストレスためこんでいるんでしょうかね。とにかく早いとこ寝よう、寝よう。お休み〜。


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夏撃波 [MAIL]