十夜一夜...Marizo

 

 

いらない経験 - 2011年02月23日(水)



昨日、会社の電子メールに人事部から
「死亡退職」のメールが来た。


内地の支店の24歳の女性社員の死亡退職メールだった。

そのメールは、いつ亡くなって
お通夜や告別式はどこで何時からで
喪主は誰で、といったまことに事務的なメールなのだが
いかんせん、24歳とはずいぶん若いではないか。


考えたくはないが、もしかしたら自殺だったのかしらと
自宅に帰って話をしていたら、姉から「若いから
進行性のガンとかかもね」と言われ、なるほどそうかもしれない
などと思っていたのだが、本日出社してもれ聞こえてきた話では
なんと、殺されたというではないか。


私は家族や親族の病院のベッドで迎える穏やかな死の他に
何度かつらく悲しい死を経験してきている。
が、しかし、今回のような「殺人」というのは
まったくはじめてだった。ま、当たり前だけど。

たまたま同じ会社の人だったというだけで
顔も知らないけれど、それでも驚きの経験である。


「殺人」というわりに実はそれほどニュースになっていなかったのは
犯人がすぐに捕まったことと、その犯人がおそらく
刑法39条にひっかかる要素があることだと思う。


「心神喪失状態での犯罪」


4階建ての集合住宅の階下に住む男性らしい。


なんというか・・・この世に産まれて
生き続けることって本当に難しいことなんだと思う。


被害者にもならず、もちろん加害者にもならず
健康で穏やかな人生を歩むことはけっこう大変なんだろう。


でも、ほんと、喪主はお父さんになっていたんだけれど
心中察するにあまりあるというのはこのことだなぁ。
合掌。
Marizo





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