十夜一夜...Marizo

 

 

『 KAGEROU 』 読了 - 2010年12月17日(金)

話題の本ですから
発売当日に購入、その日のうちに読了しました。


〜ここからはネタバレ注意です〜


まずポプラ大賞への応募作品ということですが
今回、発刊するにあたり、おそらくは編集がつき
推敲や校正がキチンとなされたのだろうと思います。

処女作ですし、言い方悪いですが半分素人が
書いたものという認識で言えば
書き出しが良くて、思わずページを捲りたくなりました。
それほど多くない登場人物とテンポの良いストーリー。
非常に読みやすかったです。


ただ・・・、まぁ・・・
やはり選考でも賛否両論だったと言われている
『命』や『臓器移植』というのは
デリケートな問題であり重苦しいテーマになりやすいところを
一つのエンターテイメントとして、フィクションとして
読みやすく(=軽く)書いてあり(と、私は思う)
それらのことに、今、現在、対峙していない人間が
どうこう言うことは聞く必要もないでしょうが
今、現実に苦しんでいる人たちや
その周りで心を痛めている人たち
つまり「臓器移植」に直面している人々が
これをどう受け止めるのか・・・


読後の感想として残りました。


しかし・・・発売二日目にして増版。
懸賞金二千万円を辞退しても
すでに一億円近い印税が入るんだよなぁという
いかにも小市民的な発想をする自分が悲しい。


ま、私には「年末ジャンボ」があるからいいもん(←そっちかよ)
Marizo


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