記憶の継続の危うさ - 2008年06月02日(月) 31日(土)は東京からAビちゃん(仮名)と Mユちゃん(仮名)の新婚カポーが来札したので 白石近辺で「ジンギスカン屋」と「居酒屋」のはしご。 二次会の居酒屋では 北大路公子先生の隣であった。 宴もたけなわと言うか、そろそろおばちゃん達みんな 酔っ払って声もデカクなりつつある時間になって 先生が話しかけてきた。 「MZOちゃん、それで幾つになったの?」 公子先生はなんだかいつも酔うと私に年を聞く。 今回も案の定、聞かれたのだが こういう公子先生絡みの集まりの時は 姉と一緒に参加することが多いため 私はメンバーから「Yマシタ(妹)」 もしくは「妹」と呼ばれている。 その「妹」という名前効果なのか何なのか 大概、公子先生は私の年を聞いて びっくりした顔を毎回するのだ。 多分、今回で三回目か四回目ぐらい(笑) もともと覚える気がないんだろうと思いつつも お酒を飲むから記憶の継続が危ういのか 興味がないから記憶が継続しないのか もちろんその両方の場合もあるだろう。 公子先生の場合はどっちなのかと思っていた。 「そろそろ会計を」ということになった。 二次会の会計は「3900円」だった。 先生は片手に5千円札を握り締めながら 小銭入れをかき回し、おそらく900円に あと少し足りなかったのだろう。 「ああ、惜しい」と呟いた。 その途端、向こう隣のOッカさん(仮名)の手が 先生の小銭入れをかき回し十円玉を何枚も取り出して 「ほれっ!あるしょやっ」と言った。 先生は結局、片手の5千円札と片手の小銭山盛りを 幹事のHマユウさん(仮名)に渡したのだが その段階ですでに、記憶の継続が危うかったのだろう。 3900円の請求に対して5900円を渡したので おつりは2000円。 ま、非常に簡単な引き算なのだが 酔っ払った公子先生にはもう 「それすらも無理」な状態だったのだろう。 Hマユウさん(仮名)から渡された2千円を握り締め 「えっ?何? こんなにもらっていいの?」と しばし呆然としている。 向こう隣のOッカさん(仮名)に 「いいんだって、ほれ、早くしまいなさい」と言われ 「あ、あぁ、う、うん」と言いながら お札をしまうお財布を捜すのだが カバンの中に見当たらないんだな、これが。 「たった今、自分、財布から 5千円出しだばっかりでしょや。 ないわけないべさ」 と、普通の人は思うとおもうわけ。 普通に記憶が継続している人ならば。 だからせいぜい「あれ?」ぐらいでさ もしくは、何も言わずにカバンの中を探して そのあと身の回りを見渡したりするもんだと思うわけ。 先生は「財布ないっ!」とまるで ここまで来る道すがらに落としたような・・・ 一次会の会場から乗ってきたタクシーの中に 置き忘れたぐらいの勢いで 「財布ないっ!」と言うのだ。 さっき使ったばかりの財布を。 ああ、お酒というものはここまで人の記憶の継続を 危うくするものなのかと思いつつも これはもしかしたら公子先生特有のものかもしれないと 思い始めた今日この頃。 私も先生の年になったら こんな風になっちゃうのかなぁ。 なんぼ財布あっても足りないべさ。 Marizo -
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