十夜一夜...Marizo

 

 

想い再燃 - 2005年09月05日(月)



私は良く既婚男性に言うセリフがある。

「円満に離婚が成立したら是非声をかけてね」

まぁ実際に声をかけられた事は一度もない(笑)



今となっては一種の社交辞令として
多用している感もあるそのセリフを
一番初めに使ったのは6年前である。
その時は社交辞令でもなんでもなく
真剣に心の底からそう思っていた。



6年前の私は当たり前だが
今よりずっと痩せていた(←そこかよっ)

違う、違う。
今よりずっと・・・何だろう?
適切な表現なのか微妙だが
一番近い言葉にすると

『 輝いていた 』(と、思っている)

もちろん今が輝いていないわけではないのだが
今の輝きよりも光り輝いていたという感じ。
自分には不可能なんか無いと思っていた頃。

そんな時に出会った人であった。


出会った時にはすでに結婚していて
二人の子供の良きパパであった。
その人に対しては恋愛感情というよりも
型にはまらないその生き方に
多大な憧れを抱いていたのだと思う。
彼を知った後、ややしばらくは
「どうして私はオトコに生まれなかったのか」と
考えた事もあったぐらいに。



そんな憧れの人とこの週末
6年ぶりの再会であった。
もともと福島で開催される「ラブキャンプ」に
行く予定だったのだが
休みの関係上行けなくなって腐っていたところに
急遽入った彼の来札の連絡に
私は小躍りして空港まで迎えに行った。


金曜日の夜に食事をして
土曜日は大の阪神ファンである彼に付き合って
札幌ドームで阪神戦(デーゲーム)を見た。


とても、とても、とても楽しかった。
彼と会えて言葉を交わせた事も
一種異様なムードの阪神戦(←おいっ)も
とても、とても、とても楽しかった。
許されるならば翌日も一緒に札幌ドームに行きたかったし
月曜朝イチの飛行機に乗るという彼を
空港まで見送りにも行きたかった。


でも、行けなかった。



とても、とても楽しかったのに
彼と一緒にいるとドンドンと辛くなっていたから。


色恋の感情では無い。
もちろん彼のせいでも無い。
根本的に自分の問題なのだ。
憧れの人に6年前よりも
成長している、輝いてる自分を見せたかった。
見せたかったのに今の私はこれかよ・・・みたいな。
自意識過剰な思いが勝手に湧きあがってしまったのだ。



生きてるだけで丸儲けとは良く言うが
住む所も人並みの仕事も
ちょっとふくよかだが丈夫な身体もあり
バイクという趣味を楽しんでいる。
ハタから見ればお気楽人生を過ごす私の
こんな思いはきっと欲深さの
何ものでもないだろう。


この身勝手な煩悩はいったい何時まで続くのか。


やっぱ・・・パンチだな。パンチパーーーーマ(笑)
Marizo


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