親離れ、子離れ。 - 2005年06月25日(土) お互い海外での一人旅の最中に出会い 愛を育んで結婚した夫婦がいる。 その夫婦は話し合って 自分たちの子供が生まれたら 十歳になったら一人旅をさせる。 十五歳になったら家から出す。 ということを決めた。 長男は十五歳で高校進学の為に家を出た。 今は大学生活の傍ら リュック一つを背負い 海外を渡り歩くバックパッカーである。 そんな兄の姿を見て育った次男は今年十五歳。 自分で調べたのであろう。 スイスの学校への進学が決まった。 この家族は特別お金持ちな家族ではない。 北海道の温泉に近い 地方都市の一家族の話である。 親離れ、子離れと口では簡単に言えるけれど 自分の身に置き換えてみると 実践するのはそう簡単ではない。 私にも一人暮らしに憧れて 自分で勝手に部屋を探したことがあった。 社会人になって二年。 まさか反対されるとは思ってもいなかった。 保証人になって欲しいという私の願いは 父の烈火の怒りに見事に灰になった(笑) その後父が体調を崩し入院したため 私の「一人暮らし計画」は ウヤムヤに流れ そして今に至っている。 家を出ることと親離れすることが 一緒であるとは思っていないけれど 初めの一歩ではないだろうか。 進学や就職、転勤や結婚などの 外圧の場合は理由がはっきりしているので 寂しいけれど仕方が無いと 周りも自分の気持ちも納得できるだろう。 どんなに離れて暮らしていても 親は親であり 子は子である。 その事実は決して消えることはない。 三十歳で産んだ子供は 自分が五十歳になれば大学生だ。 同じ親と子でも 年齢や時代とともに その形は変化していく。 八十歳の母親との確執に悩み その母親と子供、そして小さな孫までも 手にかけてしまった六十歳の息子の事件を 知ったとき お互いの年代とともに 変化できなかった親子関係の 歪みをみたような気がした。 親子関係の歪みが引き金の犯罪が 次から次へとおきている。 前述の家族のように 子供と暮らせるのも十五年と思えば 泣き止まない、言う事をきかないと 虐待してしまうことも・・・・ この親と暮らすのも十五年と思えば 鉄アレイで親に襲い掛かる必要も 無くなるかもしれないのになぁと勝手に思っている。 Marizo -
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