十夜一夜...Marizo

 

 

夜道の一人歩き。 - 2004年07月23日(金)



昨日は 支店長主催の
田口君(仮名)の送別会でした。



支店長のいきつけの洋食屋さんで
オードブルから 最後のペペロンチーノまで
オリーブオイルたっぷり
チーズたっぷりのイタリアーノなお食事に
やはり 飲み物は『 ワイン 』でしょ。


って事で 支店長と私と田口君(仮名)で
白ワイン1本、赤ワイン2本を完飲ですよ。


ここだけの話・・・・
支店長が来る前に 私と田口君(仮名)は
グラスビールを二杯づつ飲み干して
いたんですよ。うほっ♪


なんせ ゴチですからね(爆)


その後 もう顔も出せないのでと
バイク屋 「TOKEN’S」に寄り
またしても ビールを二杯?三杯ぐらいかな(笑)
田口君(仮名)が帰ったあと
気が付いたら 軽トラックの助手席で
私の人生には縁もゆかりもまったくない上に
私の日本語が通じない 金山君(仮名)の


バイクの運転にはまったく自信がないのに
みんなで走るとどうしてもおだってしまい
毎回反省するのだが なかなか反省のその先に
到達出来ないのでなんときゃしなきゃって
思っているという(話だけは)殊勝な話を

「へぇ〜」とか「そうなんだぁ〜」とか

相づちを打ちながらも なんで
こんな私の人生にまったく関係ない人の
(話だけは)殊勝な話を聞かされなきゃいけないのかという
酔っ払いながらも 酷く真っ当な事を
頭の中で考えていたら すっかり酔いが回り


途中で乗り換えた まゆぽん(仮名)の運転する車から
「あっ!ここでもう大丈夫だから」と言って
赤信号で停車中に 降りてしまったんだな。

ほら、酔っ払ってたから・・・・。









そこは いつも使うバス停近くの交差点で
歩きなれている道だった筈なんですけど
家まで 12〜3分あるんですよね。

歩き始めてすぐに すれ違った男性が
背後から「すいません」と声を掛けてきた。


酔っ払ってるから ほんと無防備に
振り返った私に
その男性はにっこりと微笑みながら







「バイトしませんか?」






こんな夜遅くに求人活動ですよ。だんな。



今日はだいたい支店長の奢りでイタリアーノで
お腹一杯な上に バイク屋さんでは
陣さん(仮名)が田口君(仮名)のお祝いにと
ご馳走してくれたし まゆぽん(仮名)に
送ってもらってタクシーにも乗ってないから
わしの財布 今日一回も開いてないのね。
だから全然お金には困ってないのよね。


と、言うような事を心の中で呟きながら
きびすを返して 早足で歩き出した私。


いやーほら、早足って酔いまわるもね(笑)


そんなんで 酔っ払ってフラフラと
歩いていたら 突然 目の前に
御犬様が登場したんですよ。

犬の種類には詳しくないのだけど
目が真っ黒で 耳がピンと立ってて
和犬っていうのかな?
侍っぽくきりっとしてるやつ(例えが変)

鼻をフンフンさせて
シッポをビュンビュン振って
ご機嫌な感じで近寄って来たんですよ。



「あっっ!!どしたのぉ〜?」
「おいでっ♪おいでっ♪」
「いやぁ〜 かぁわぁいぃいぃいい♪(語尾上げ)」
「ふにゃぁ〜。よしよし。いい子だねぇ〜」

「どうしたのっ?ん?」
(背中撫でながら)「うわっ 毛並みイイーッ」
「あんた・・・野良じゃないじゃん」
「おうち何処さ?逃げてきちゃったのかい?」
「大変っ!おうち帰んないと」
「おうち何処さ?」



ここでは 間違いなく日本語が通じないワンちゃん相手に
完全な一方通行ではあるものの
5分以上も今後の行動について 真剣に話をしていたら



・・・・・・。
・・・・・・。



なんと・・・側の木陰に 私と同じ歳ぐらいの
男性の飼い主がいたんですよ。



かなーり悪趣味だと思うんですけど・・・それ。



人がいるとは思っていなかったので
すんごいビックリしたら


その飼い主とおぼしき男性は


「あっ、すいません」








「いや、オンナの人好きなもんで・・・」










そんな事 「聞いてねーっ」っつーの!!









っつーか・・・








「それ、どっちの話だよっ!」






と、心の中で一人突っ込みをいれつつも

平静を装い小声で「すいません」と言って

足早に また歩き始めた私。









夜道の一人歩きは気をつけましょうね。
ホヨヨ。
Marizo









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