十夜一夜...Marizo

 

 

童話。 - 2004年01月19日(月)

昨日の過食のお陰で
今朝の体重は 金曜日よりも


2キロ増。




まったくもー。




と言う事で 朝から仕事そっちのけで
「ダイエット」で検索をかけ
ネットサーフィンをする。



その途中で「摂食障害」にはまり込み
吐く為に食べるという「過食」に苦しみ
本当にもう毎日、いや毎食毎に吐きながら
「死にたい」と思っている人々の姿を知り



ああぁ。「死にたい」なんて軽々しく
口にしてはいけないと反省しました。




そしてその中でなるほどと思った言葉が


「自分の欲求を信じてはいけない」という言葉でした。




つまり・・・今の私の身体は
狼少年なんだ。


「お腹がすいたー、お腹がすいたよー、
誰か助けてよー」


という悲鳴を聞き
村人は急いで ご飯を口の中に運びました。
ところが 胃は全然カラッポではなく
それどころか 先ほど口の中に運んだ
白玉ぜんざいの白玉が 白く綺麗な形のまま
まだその胃の中で漂っています。


「またか・・・」


村人達が騙されたのは 今月に入って
もう6回目です。
しかも 今日一日ですでに三回も騙されています。



村人達のほとんどが争いのないこの村に育ち
この世の中に「悪」というのは存在しないと
思っているお育ちのいい村人達である事は
否めないけれど
それを逆手にとるような
この狼少年の物の考え方や態度には
少年とはいえ 目にあまるものがあります。

しかしそんな村人達をもってしても
さすがに 一日三回も騙されると
堪忍袋の緒が切れるというものです。



「お腹がすいたー。お腹がすいたよー。
誰か助けてよー。」


今日はこれで4回目だ。
しかも この4回目は 「すきやき」だぞ。
ありえないっつーか、信じられない。
狼少年を少し懲らしめてやる為にも
ここは 心を鬼にして 知らん振りをしてやろう。










ぐらい思えんのかっ!村人達よっ!!
Marizo






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