カタルシス
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2006年06月18日(日)  サムライチャンプルー 悲歌慷慨 

いつものように朝のヒーロータイムを済ませ ひと風呂浴びてから身支度開始 本日は六本木で法要がございますのよ 昨日の友人と一応11時に待ち合わせをしていたので 間に合うように家を出ました

移動中 若干遅れそうだったのでメールでその旨を先方に伝えると その返信の内容が「今起きた!!」だったので ああ こりゃ一人で先に墓参済ませて来るか〜と諦める 降ったり止んだりの雨模様だったので 外で待つのは辛かろうという判断です
六本木到着後はサクサクと単独行動 だいたい毎年こんな展開なので すっかり慣れっこなのです(苦笑)

雨を避けるために仕方なく大嫌いなヒルズの中を突っ切り 裏手を回ってテレ朝通りへ そこから数分も進まぬうちに目的地であるお寺さんが見えて来ます

今日の御用は『沖田総司忌』です

通い出してもう一回りくらいになりますか 初めの数回以外は読経参列をフケています 昨今の幕末人気を考えると むしろ控えた方がお寺さんも喜ぶんじゃないかという混雑具合なんではないかと思ワレ ええ まぁ 言い訳ですけどね
年に一度 この法要の時にしか一般公開されない墓所なので 特別な用事でもない限りは極力こっち優先で動いています 足便が良い所為もあり幸い通い初めてから行けなかった年は1度もありません ただ6月の第3日曜になることが多いので父の日とかぶって微妙です
今年もそうでしたが 今日はこの後夜にも別件があるので父には後日感謝の日を設けたいと思います ちなみに土方歳三忌は母の日とかぶるんだよね 今年は行かなかったけど(土方墓所は普段にも行けるので時々フケる そもそも日野って行き辛い)

とりあえず傘がなくても良い程度の雨だったので 持っていた折り畳みは出さずに墓参 墓前で手を合わせたあと ダメ元で境内を覗いてみたら御焼香台がまだ出ていたので ラッキー♪とばかりに焼香あげて参りました とりあえずひとしきりのことは済ませられたワ♪

今日は講演会の講師が大好きな歴史家の伊東成郎さんだと事前に知っていたので あとで講演会にも紛れ込んでやろうと決めていました なので友人が到着するまでの間 ヒルズの地下にあったスタバでまったりコーヒーブレイクです

そろそろ友人が着く頃かな〜?ってときに お寺の前でも見かけた一団が目の前に現れまして どうやら集団でスタバのテーブルを占領しようという素振りです いや 空いてるんだから使っていいんだけどさ 人数が問題なんじゃなくて 格好がね

「新撰組流山隊」と襟の部分に朱文字で染め抜かれた黒地の法被(羽織のつもりなんだろうけど 薄っぺら過ぎて羽織に見えない・・・)を身につけておりまして ゾロゾロと ゴソゴソと やっているわけですわ

沖田の法事が執り行われていたお寺さんの前で 隊の勧誘チラシを配っていた方々だったんですが(私も渡された) まだあの場でのことなら許せないこともないとは言え ここは一般の 公共の しかも六本木ヒルズなんですよ! 中には着物に袴履きの人もいたので 上を脱いでも目立つには目だってしまうと思いましたが あの法被は

あ り え な い よ !

赤の他人のこととはいえ 恥ずかしくて恥ずかしくて 居た堪れない気分でした やめて〜〜〜 私の視界に入らないで〜〜〜〜〜ッ!(泣)

そもそも流山ったら近藤縁の地だから 沖田忌に堂々とそんなもん羽織って来るのも厳密にはどうかと思うし 大元を言わせてもらえば法事なんだよ法事! 喪服で来ててもいいような場所に その格好はねぇだろ?!
まぁ実際に喪服で来るような人はごく僅かで 大抵が大人し目の普段着で集まっていますけども ・・・いや 最近は思いのほか派手な服装の人もいるにはいるかな(苦笑)

とにかく お祭りになってるものならいいと思うよ 仮装でもなんでもして騒げばいいさ それが供養になると思って催されてるイベントだったらね でも今日のは違うでしょ その場にいたら判るでしょ お寺さん側が渋々付き合ってくれてるんだってのも有名な話でしょ!! 頼むから本当・。

イタさ全開の彼らの様子にすっかり萎えきった頃 お待ちかねの友人がご到着 とにかくこの場から離れよう!と着いたばかりの彼女の手を引いて 休日のランチタイムに賑わった六本木ヒルズを後にしたのでした



既に12時半を回っていたので 墓所は施錠されてしまったかも?と心配しつつ ダメ元で訪ねてみたらまだお墓は開放されていたので 友人はいそいそと墓所へ拝みに行きました 御焼香の方はもう片付けられていたので断念 雨の降りが強くなってきたので仕方なく折り畳みを広げました

講演会が13時からだということは知っていましたが おそらく成朗さんの話は小説の朗読のあとになるから14時前後にスタートだろうと踏んで 先にランチを済ませることにしました あまり遠くへは行きたくなかったので テレ朝通り沿いにある中華屋へin 去年も同じ店でゴハン食べた気がスルナ(笑)

⇒●中華茶房8

慌しく食事を済ますと 雨の中タクシーに乗り込み広尾にある講演会場へ向かいます 毎年同じ場所だから今回もそこだろうと 本日すべて目測で動いております
本当は墓所で誰か知り合いと会えたら確認するつもりだったんですが 誰とも会えなかったので・・・ というか皆もう来なくなっちゃったのかな(苦笑)年々顔見知りが減ってきている自覚はありましたが 今年しはとうとう0人ですか・・・ 会場変わってないとイイナァー

そうこう思っている間に現地に到着 入口の催事案内に「新撰組友の会 様」と記されているのを見て友人と2人勝利のポーズ しかも今年はキャパ大の地下会場ではなく 3階の会場を借りているご様子 総司忌に通い出した頃がこの3階会場だったので 大河が終わって2年でもう参加数があの頃にに戻ってるのか?と思わせました おそらく 少年ジャンプで『るろうに剣心』の連載が始まった辺り〜大河ドラマ までがピークだったんじゃないかと ハイ

エレベーターを降りると受付の女性がササッとコピーの束をホチキス止めした講演資料を手渡してくださいまして 後ろはもう席がないので 前の敷物の上に座ってご公聴ください と耳打ちしてくれました 確かに会場に用意された椅子は満席の様子です 講演台には伊東成郎氏が腰かけマイクを通して高説を繰り広げている真っ最中

「講演何時から始まってるんですか?」と訪ねたところ「14時からです」とのお答え 時計を見ると14:12を回ったくらいだったので まぁ冒頭をちょっと欠いたくらいでした 昨日といい遅刻が目立つ2人組です
成郎氏の脇に敷かれた朱色のビロード布の上に 履物を脱いで腰をおろしました 周囲に視線を回したら さっきの法被連中も同じ敷物の上に座していたので 若干メルトダウン

私の星まわりなんてそんなもの

成郎氏の今回のネタは「齋藤一に関することがら」でした 未発表のものや文献元の許可を得ていないものまで おいしい小ネタをいくつも披露してくれて 毎度期待を裏切らない絶妙な話ぶりに 改めて惚れ直してきたのでした 公表をはばかる内容が多かったこともありますが 私が伝聞してみても彼の面白さに遠く及ばないと思うので 内容については一切ヒミツです☆ 気になる方は是非成郎氏の講演を直聞きするチャンスを掴んでください 超オススメなのです♪

成郎氏の講演後 歴史作家や新撰組縁のご子孫の方々 史跡関連の関係者等々 近況や持ちネタの披露を絡めた紹介があり その後は大抽選会の開始です 法要&講演会に会費を払って参加している人には 毎年ちょっとした記念品と この抽選会の参加権が与えられています 本来は会費を払って参加する会なんですが チェック体制がゆるゆるなので 初めの数回以降は勝手に来て勝手に参加しています チェックされるんだったら払ってもいいんだけどね 別に記念品なんていらないし抽選会も年々賞品がショボけてきてるからね・・・ 必要性感じないんですよ N●Kの受信料と気分は同じですな

抽選会の間にトイレを済ませ 卸値で買える成郎さんの新刊を購入し執筆者ご本人のサインと押印とオマケの写真をいただき スモーカーの友人に付き合い ロビーのソファーでちょっと一休み
抽選会が終わったのを合図に 長いは無用といち早くバス停に向かいました

この後希望者自由参加での「飲み会」があるのですよ 講演会とはまた別に会費が召集され(こちらはちゃんとチェックされます)渋谷の某飲み屋を1フロア借り切って作家さんや縁者の方々と飲み交わせるという集まりです 初めの2年くらいはこれにも参加してみたりしましたが 会費高いし変に高名なおじさんたちと飲んでもね そんな面白くなかったんですよね 自分もその頃は実年齢からして若かったし(ぷ) 渋谷まで出て友達と別の店で飲み食いした方が安上がりだし楽しかったってことです

バスに乗ってしまえば ここから渋谷まで10分くらいで出られますが この飲み会に移動の集団に巻き込まれると動きが鈍るので 先手を打った行動でした 丁度来たバスに乗り込んで着座 のんびり構えます

渋谷に到着後は次なる予定の「19時下北沢」まで2人でお茶などしてつなげ 頃合になったところで解散しました 友人はJRで家路に 私は井の頭線に乗り込んで下北沢を目指します



スーさんや春山さんと東海大つながりで 各所のライブにお客さんとして来ていたイシイさんが 自らマイクをとるバンド『The Hermits』のライブが Dasy Barであるのです ワタクシ彼らのライブは今日で3回目になります
今回はドラムがBahaha Orchestraのオカッチさんが担当するとのことで ある意味 新生ハーミッツ
会場に入る前に看板を確認したら 対バンに『ザ・レストランギャング』さんがいて「わ!!」っと思う 全然知らなかったよ対バンだったなんて!スゲェ聴きたい!でも この書き方の並びって 彼ら トリ? っと一人で考えを巡らせていたら そのレスギャンのドラム愛子さんがやって来たので 反射的に「こんにちは!」と声をかけてしまい 向こうもこっちのことを顔くらいは覚えていてくれてるらしく「うちのライブって雨の日が多いんですよね〜」と笑って話かけてくれました

うはぁ 来てることはバレバレだなぁオイラ(汗)

何となくギコチなさの残るやり取りをして 彼女は場内へ 私はしばらく上で時間調整

程なくして友人が姿を見せたので おーいと声をかけようとしたら 普段は来ない友人も一緒に歩いて来るのが見えました 今日は彼女ら2人で『メタルマクベス』の千秋楽を観ていたハズだから一緒にいるのに違和感はなかったんですが 普段来ない子の方はお付き合いでライブに来てくれたんだろうし 付き合いライブに来てまでマクベスの話がしたいんだろうなぁというのも察しがついてしまい 合流した時点で

「ねぇねぇ レスギャンさん対バンだったの 知ってた?」

と常連の方の友人に尋ねてみたら やっぱり彼女も知らなかったみたいで やや焦った様子
そうなんだよね ハーミッツは1番手だから終わってからゴハンする時間が充分あると思っていて その時間に話をするつもりでもう一人の子を連れて来たんでしょう? でも レスギャンさんも聴きたいとなると おそらくトリだから最後までいなきゃいけなくなって お付き合いの子には辛い時間になっちゃうな〜と 事前に知っていたら方法なり気構えなり 対応できたと思うんだけれども・・・

困っているうちに時間が来てしまったので どうするか結論が出ないまま 会場入りとなりました

まずはハーミッツです
今まで2回の印象は ボーカルのイシイさんの驚くような歌唱力だったんですが 今回はどうも聞き分けのできる状態じゃありませんでした・・・ というのも 元々音のキツいハコだとは思っていたDaisy Bar 本日は普段にヨリをかけて爆音というか轟音というか 耳の弱い私には耐えられない領域に達しておりまして・・・ 中央真ん中ら辺で聴いてダメだったので 後ろに下がろうとしましたが 後方がなかなかに込み合っていて割り込めず 1曲目で絶えかねて ドリンクカウンターの方へ逃げ込んでしまいました こっちに来ちゃうとステージがろくろく見えないのですが 音の激しさについていけないので仕方ありません
ドリンクを交換することで場を繕い あとはずっと影から覗き見しているような状態でした 音としてはもちろん耳に入っていましたが 正直ちゃんとした意味での「聴く」は実行できていませんでした ダメだよオイラの耳・・・ 耳栓持って来てれば良かった・。ごめんねイシイさん orz

そんな状態だったので オカッチさんが叩いていたドラムも正直善し悪しがよくわからず 感想らしい感想を書くこともできません・。 アズマンくんのギターを弾く姿がカッコ良くなったなー とかくらいでしょうか? それだって技巧的にどうだったかは判断できてませんもんね自分(黙)

一足先にドリンクを交換してしまっていた私と友人1名は 他の2人が飲み終わるのを会場の後方で小さくなって待っていましたが 客が入れ替わり場内の人数が減ってくると さすがに隠れようがなくなってきて 次のバンドが準備をしている間にレスギャンのタロウさんに話しかけられてしまいました・。 いつもだったら嬉しいのに今日は微妙だ! 出づらい ますます出づらくなってしまっ…orz

ドリンクカウンターの方には豪さんや春山さんがレスギャンさんの出番を待ちながら間に挟まれたロケンローなバンドさんを見物しているご様子 ハーミッツの面々は外に出てしまったらしく場内では見あたりませんでした

友人がドリンクを飲み終えたようだったので 周囲に注意を払いながら4人でコソコソ出口に向かい 誰に挨拶することもなく逃げるように退散して来ました ううう 何て後ろめたい気分なんだ!泣

階段を上がったらハーミッツのイシイさんとアズマンくんがお友達とご歓談中だったので さすがにそれはスルーしないで「お疲れさま」と「お先に失礼します」を言い残して来ました

レスギャンさんはグルもお呼ばれしていた主催イベントのときも台湾旅行と日程がかぶって 誘ってもらったのに行けず終いだったし 今日は今日でそんな具合だったので 近いうちにレスギャン合わせでライブ行っとこう と内心思ったのでした 一人でも行くよ 嫌いじゃないんだ むしろ好きなんだ

⇒●The Hermits(ザ・ハーミッツ)
⇒●THE RESTAURANT GANG(ザ・レストランギャング)

駅に向かいながら適当な店がないかキョロキョロしていると サイゼリアの看板を発見 あれ?サイゼリアなんてあったっけ??と思い案内に従ってみたら Club Queへ降りる階段の途中 以前は焼肉屋があった場所に 新たに開店した店舗だったことが判明しました 場所的にも価格帯的にも手頃だし 舞台上がりの2人はゴハン食べてきてしまっていたのでドリンクバーが都合良い感じ ゴハンがまだだった私ともう1人はガッツリ食べることもできるということで 4人の利害が一致し即決で入店と相成りました この時はたまたま客が少なくてスンナリ入れてしまいましたが ここに開店したことが人々の意識に浸透してくればきっと混雑間違いなしでしょう 若者御用達のファミレスですもんね サイゼリア(笑)

20時ちょい過ぎくらいに入店して 飲み食い喋って気が付けば23時間近 家が遠い人もいたし明日は普通にお仕事の日ということで 尽きることないマクベス話を無理矢理切り上げて 帰りの途に就くことにしました 伝票を見ながらそれぞれ自分の代金分をテーブルに出していたら 友人が

「お財布落としてきた!」

と曰うた 皆して「え?!」っと驚くと「きっとライブハウスだ…」と思い当たったらしく「取りに行ってくるね」と会計を我々に託し 大急ぎで先ほどの会場まで戻って行きました まだライブハウスが開いているか時間的に微妙なところでしたが 今夜はW杯が日本vsクロアチア戦なので アチコチの店で歓声が上がっています もしかしたらライブハウスでもTV観戦くらいしてるかも知れません

会計を済ませた我々が駅ではなくライブハウスに足を向けると 程なくして戻ってくる友人と合流 財布は預かっていてくれたらしく すんなり手元に帰って来たそうな そして気まずいことにならなかった?と別の心配をしてみたところ「みんなサッカーに夢中で私に気がついてなかったよ!助かった(笑)」とのことでした

自分はスポーツの勝敗とかあんまり興味がない人間なんですが(嫌いなわけでもないから観れば普通に盛り上がれるけど)今いる4人ともがW杯全く蚊帳の外という“類友”加減には 結構笑えました

駅までの道すがら どっちが勝っているのかの情報は得られませんでしたが 「川口スゲー!」の声が時々聞こえていたので 日本のミラクルキーパーくんは今夜も大活躍なのだということだけはよくわかりました
詳しくないから仕組みが判らんのだけど 今日負けちゃうと次厳しいんでしょ?ブラジルが強いことくらいはサスガに知っとるヨ
他人事ながら「頑張っとくれ〜」程度のエールは一応送ってみたのでした




帰宅したら試合の結果が出てました

あらあら0-0で引き分けだったの? 残念ねー(苦笑)

『サムライチャンプルー/悲歌慷慨(其之壱・其之弐)』2005年/日本

 


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