カタルシス
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ニコのおかげで自分的香港ブーム到来 今回の半額レンタル期間に何本香港映画が観られるか!(笑)
『藍宇 情熱の嵐』鑑賞 フー・ジュン/リィウ・イエ主演 スタンリー・クワン監督
【あらすじ】1988年、学生を中心に民主化の波が押し寄せていた北京。政府高官の長男で貿易会社を経営するバイセクシャルのプレイボーイ、ハントン。彼はある日、地方から北京に出てきたばかりの青年、ランユーを買う。一夜限りの関係と割り切っていたはずのハントンだったが、後日彼はランユーと北京の街角で偶然の再会を果たす。ランユーにとってハントンは初めて躰を許した男だった。ランユーはハントンを純粋に慕い、恋愛の感情すら抱いていたのだった。そして、ハントンもまた自分がかつて感じたことのない特別な想いをランユーに抱いていることに気づくのだった…。allcinema ONLINEより
天安門の前後の北京が舞台ですが香港で作られた映画です 劇場公開のときに行くか行くまいかで悩んだ末 ポスターの際どさに負けて観に行けずに終わった作品でして 今回ついに借りてきてしまいました
なんかね 中国版『ブロークバック・マウンテン』?とか思ってしまいましたよ・・・ でもこっちの青年は馬鹿がつくくらい真面目で 結果 一途に相手を想いつづけてしまっている感じでした 浮気はしてない そして相手の方は「両刀」で「遊び人」というのが暗黙の了解のように周知されているので これもまたBBMとは状況が違っていますな ただやっぱり 公にすると猥褻罪になったらしいので 堂々とできたわけではないんですが
藍宇は田舎から出てきた貧しくも真面目な青年で 現場で働きながら建築を学んでいる苦学生 でもその収入では都会でやっていけなくて身体を売る羽目になる子です 売春というよりはパトロンが付いたって関係で 捍東のことを本気で「恩人」と想っている健気な若者です というかもう 馬鹿!キミ純粋過ぎ!(泣)・。 一方の捍東は初めから「お互いを知りすぎて相手に飽きたら別れる」とか言い切って彼を囲っているブルジョアジー でも普段はそんな悪い奴でもないんだな 彼なりのポリシーに基づいて生きている ヒドイ男なのは確かなのに何故だか憎めないように描かれてました
俳優陣の予備知識一切ナシで見てたんですが 藍宇の子『無曲/PROMISE』で黒衣の鬼狼を演っていた 見たことあったじゃん! おまけに捍東役の人は『インファナル・アフェア2無間序曲』でウォン警視の親友ルク警視を演った人でした・・・ 全然気づけなかったアタシorz
藍宇の劉くん ゲイとか男娼とか演るような風貌はしていません ぶっちゃけ「綺麗」系の顔じゃない あかぬけないけど素直で誠実で賢い青年って感じ 本来「藍宇」という青年はそういうキャラなんだろうからキャスティングは絶妙だったと思います 初めての晩「彼女は?」と聞かれて「いません」と答え 「キスは?」の問いには「まだです」と返す従順さ 「なら教えてやる」って おいおいオッサン まるきり初めての子相手にしちゃうんですか?そういうもんなんですか?バイセクシャル そのやり取りを見た瞬間 真面目なだけに後戻りできないことになっちゃうんだな〜・・・ と予測できてしまいます
真っ昼間の飲食店でランチを注文しながらの会話中「お前変な奴だなぁ」と捍東に言われて「そうかもね 女学生よりあなたが好きだ」って屈託なく笑う それまでヴィジュアル的にどうなんだこのカポー?と思ってましたが
う・・・ 今のは可愛かった(汗)
とか思って内心焦りました ドキドキ 何かアレだよ 藍宇にはちょっと移入できた 人を好きになって有頂天になったり 裏切られて無茶苦茶ヘコんだりするのって 男女の別はないもんね
映画の展開は割と不親切というか 時間の経過がイマイチ解りにくかったです シーンがいきなり途切れたり 次の瞬間何ヶ月も経っていたりとかしているっぽくて 場所や時間の把握ができませんでした BGMもほとんどなかった 会話は豊富でしたが人の顔映ってなかったり 色々変わった映画だなと でも不思議と飽きずに見ていられました 生々しいようで存外綺麗な映画だったかも
えーあー・・・
最後ビックリしました(何その感想)
『はかない風のように』1985年/ユーゴ
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