カタルシス
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2005年12月27日(火)  夕暮れにベルが鳴る 

事前に社長から渡されていた切符を手に 女子従業員のみ3名で新宿発11:30の『かいじ』に乗車 本当はもう一人社員さんが同じ号に乗る予定だったのが 前夜急遽先発組に呼び出され1本前乗りを余儀なくされたらしい ちなみに元々の先発組は社長と1月から入社予定の方2名だった

13:00 終着駅の「甲府」を待たず「山梨市」駅で下車 ほどなくして先発組の男性3名が改札前にタクシーで乗り付け迎えに来てくれたので 各自乗り込み露天温泉「ほったらかしの湯」へ

入湯料500円 必要最低限の物しか置かれていないというシンプルな浴場が売店を挟んで左右に分かれ2場あった 向かって左が多くに馴染まれた古参の「あっちの場」 右が最近できた新しい「こっちの場」とのこと 富士山を望みながら湯に浸かれる向きなのはどちらかと尋ねると「あっち」と指さされ 古参浴場「あっちの湯」を選択した

混浴ではないので男女3人ずつに分かれての入湯となる(というか混浴だったら参加してないし) 私はパートの女の子と女性社員さんと連れだって内湯の湯船につかり その後は各自自分のペースで露天に出たり髪や体を洗ったりの時間を過ごした 待ち合わせの14時まで割とのんびり長湯ペース
最低限のものしかないと聞いていたが 脱衣所には横長に大きな鏡の洗面台が数個と パウダースペースがきちんと設けられており ドライヤーや箱ティッシュが用意されていた 下手な安ホテルよりもちゃんとした設備ではないかと思う 洗面台には籐製のイスが数個置かれていたので腰を据えて念入りに化粧することも可能のようだ …しなかったけど

集合時刻より少し早めに出て 作った時間で「揚げタマゴ」を売店にて購入 温泉タマゴに衣をつけて揚げたもので 塩胡椒で食べたら美味かったv
浴場の外側に建てられていた公衆トイレの案内に「女子:眺望トイレ/男子:ごく普通のトイレ」と書かれていたのが気になって 用を足すでもなくただ覗きに向かう
個室の扉を開けると正面には大きな窓 便座はドア側の壁に取り付けられていて 洋式のそれに座ると目の前に窓の向こうの景色が広がるというものだった 試しにフタの上から座してみたら確かに景色は見事 しかし 山の上で向こうから覗く者がないといっても パンツを下げた格好でこの開けた外界を望むのは 落ちつかない気がするのだが…

来たときのタクシーに迎えを頼んでおいたので その時刻に合わせて駐車場へ移動 再び車移動で 予約を入れてあった社長お気に入りの酒蔵へ

酒造なだけあって日本酒が美味しいらしい 自家製の梅酒やワイン 葡萄ジュースも他では味わえない濃厚な風味で一同舌鼓を打つ 季節と土地のものをふんだんに使った和食の数々は女性主人の手によるもの つい食べるのに夢中になってしまい写真を撮ってこなかったことが悔やまれるほど 一品一品に手が込んでいて美しく 控え目な味付けにも関わらずすべてが美味だった
これ以上入らない… というほどの品数だったので ボリュームも相当だったと思う それでもデザートの日本酒シャーベットはしっかりと注文 これぞまさしく別腹の驚異(だから太るんだっつの)

外へ出たらば夕暮れ時 朱と濃紺が混じり合う空を見上げながら 再び車に乗り込んだ 駅に着く頃にはもうすっかり陽は落ちて甲斐路を闇が覆い尽くす 遠く見える山道に据えられた道路灯が蛇行して光の鎖のようだ

酒造での宴会?で1月から来るという社員さんと少々交流 基本的には大人しい人のようだが かなりの大酒飲みだったぞ 別に酔っぱらって困ることもなかったのでいいのだが それを言ったら一番の古株社員の方が酔い方がスマートじゃないしな 今回もまた良い調子で飲んでベロンベロンになっとった 困ったヤツ…(黙)

全員揃って19:06発の『かいじ』に乗り込み帰京 三鷹で1人下車 残りは全員新宿まで出て 駅にて解散と相成った

明日が仕事納め 今年は12/28〜1/5までが正月休みとされたので結構長い方だ ラッキー♪ ←毎年社長が気ままに日程を決める
 

『夕暮れにベルが鳴る』1979年/アメリカ

 


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