カタルシス
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日比谷芸術座まで舞台『お登勢』を観に行きました 元日に急遽 キャンセルの穴埋め要員としてお誘いをいただき 有閑なワタクシめはちゃっかり話に乗っかりました 何でも最前列だそうで そんな機会滅多にないじゃあないですか! ねぇ?
以前NHKで放映されていたドラマの舞台版です(原作:船山馨) その放送ちょっとだけ見たことあったので 時代背景が幕末〜明治ってことと 主演が沢口靖子で相手役が葛山信吾ってことくらいは知っていました それでも詳しいことがサッパリだったので
幕末の「お登勢」といったら あの「お登勢」かな?とかね 思ってた訳ですよ しかも今回土方出てくるらしいですし ※あの「お登勢」=京都伏見の旅籠『寺田屋』の女将 坂本龍馬の後援者として有名
でも見てみたら 淡路出身で奉公先は徳島藩の武家だし年齢も合わない 池田屋事変の時分に16〜17歳じゃ どうまかり間違ってもあの「お登勢」じゃねーですよ(苦笑)
お登勢(沢口)が想いを寄せる津田貢(葛山)という侍が「吉田さん」のお供として動乱の京に上るシーンがあったのですが 「吉田さん」「吉田さん」って誰のことだろうと思っていたら 吉田稔麿でやんの(笑) 家紋とか解っていたらすぐ気付いたんでしょうけど西側は疎いもんで 最前列の目の前で紋なんかしっかりバッチリ見えていたんですが 稔麿の家紋は認識しとりませんでした(^^;)ゞ あな 勉強不足
逆に出てきた途端に笑ったのが 友人ご執心の金子昇さん演じる土方歳三でして
池田屋から辛くも逃れ故郷に戻っていた津田が まだ傷も癒えぬ状態で 登勢が奉公する屋敷に謹慎の身の佐伯織部なる人物を訪ねて来るのですが その場に「狼藉者〜!」の声と共に現われた傍若無人な侍
え!金子さん?!(=土方)
総髪に墨引き上下の紋袴 首には鮮やかな朱の襟巻をマフラー巻きして 大刀で後ろ首をトントン叩きながら 肩で風切るように大闊歩してステージの中央までやって来ました 我々の真ん前が立ち位置だったらしく 立ち止まって威勢良く台詞を飛ばします 足元は何故だか革靴だし「俺は土方歳三だー!」ってアンタ(笑) 紋は左三つ巴で確かに土方の紋ですが その形(なり)はまるでステレオタイプな龍馬という感じで
だいたい池田屋後すぐって時期設定らしいのに 徳島なんかに居て良い訳ないだろ副長よう 隊はどうしたの隊は(笑)
もうね 首を傾げるとかのレベルじゃないですから 見た途端爆笑してましたから 真剣に芝居している本人を目の前に大変失礼な客だとは思いましたが 咄嗟のことだったので抑え切れませんでした いや本当すんません
物語の後半 お登勢は波乱万丈の半生を経て北海道に身を置き 開拓民として日々を送るのですが 野生の馬を掴まえようとして危うく蹴られかけたところをアイヌの若者に助けられます …と思ったらアイヌ風のバンダナを額にあて 長半纏の中に黒の詰襟軍服を着込んだ
え!金子さん?!(=土方)
「俺だ俺だ 土方だよ」 「土方はん?!確か五稜郭で戦死なすったんじゃ…」 「おお 何やらそういうことになっているらしいんで これ幸いと逃げて来た 今はアイヌの民の世話になっている」
って どんな土方やねん! チンギス・ハーンかお前! っつか軽過ぎるだろそれ(爆笑)
この瞬間 最前列で両足バタバタさせていたのは私です 笑い声だけは何とか我慢しました もう勘弁してください
も〜〜〜〜〜〜〜 面白いよアンタ! 面白過ぎるよムッシュ(土方)!!
お登勢の苦労にまみれたドラマティカルな人生よりも 甲斐性なしの津田のダメ男加減よりも 志津(国生さゆり)の徹底された魔性度よりも お玉(山本陽子)の場を引き締めるカッコ良さよりも
とことんなまでにエキセントリックな土方がツボってしまった お芝居だったのでした
さすがは灼熱の獅子! (←解る人だけ笑うように)
『維新の曲』1942年/日本 ------------------------------
ん? 何か私 忘れてるような…
あ。
暮れのオフ会で「1/2のチャットには参加しますか?」って訊かれて「行けたら行きます」って言ったのに
すっかり忘れてたじゃん!!(汗)
うわ〜〜〜〜 イヤな奴だ私! そりゃ友達もでけんわ!! って ごめんなさい〜〜〜〜ッ ○○さん!(>д<)""
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