カタルシス
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帰宅して今日の録画分のコトーさんを1話と半分みたところで スペシャルの放送時刻になったのでTVに切り替えて 2時間見終わった後に録画の残り半分を見ました 話がぐちゃぐちゃ(苦笑)しかも録画は今日が最終話で 本来1時間半あったところを1時間にカット短縮していたようで 展開の急さに不完全燃焼気味 キリツメ過ぎです
妹の希望により『アモーレス・ペロス』を鑑賞 先日若き日のチェ・ゲバラ好演で株が上がってきているガエル・ガルシア・ベルナル出演のメキシコ映画です
イキナリ誰かに追われて車で逃げてるところから始まったので 時系列組替え系ですか と判断 ガエル君の運転で助手席に友人 後部座席には血まみれで瀕死の犬 …犬? でもこれが犬じゃなかったら 『レザボア・ドッグス』を連想させるシーンだったので 「犬」にすら関連性を感じてしまい ややウケ 『アモーレス・ペロス』のペロスってスペイン語で「犬」のことらしいですよ
その後交差点で事故を起こし その事故に巻き込まれた3組の人々の“時間”が正しく流れ初めます
暗転してテロップ 「オクタビオとスサナの場合」
笑! やっぱり『レザボア〜』っぽいんですけどこれ!
『レザボア〜』と違うのはクローズアップされる人たちの主軸が「男女の愛」であるところ 『レザボア〜』では裏社会に生きる男たちの義理と友情がテーマでしたが こちらは若者の恋愛だったり 不倫を経ての純愛だったり 生き別れた父娘の親子愛だったり タイトルに『アモーレス〜』とあったので「愛」がテーマなのは察せられましたが メキシコの映画はこんなんばっかなんだなぁと思いました 男女の縁(えにし)がもつれてる感じの題材が多いんですよ 国民性ですかね?
ちなみにこれ 2002年の2月2日にテアトル東京で公開されたらしいんですが 公開時のコピーがまた笑えます
「世界の真中で愛を叫んだ犬たち」
本来笑うようなテーマの作品じゃないんですが あれこれ余計なものを連想してしまってどうにもいけません(苦笑)
さて映画の話に戻りましょうか ガエル君は兄嫁に想いを寄せる学生?なのかな できちゃったの婚の兄夫婦は横暴な兄が嫁にDVまがいの仕打ちを続けていて まだ学生の嫁さんは学校と子育てと夫の暴力に日々目まぐるしく生きています そんな彼女を想いつづける義弟のオクタビオがある日とうとう行動を起こした!
ような展開
最終的にはうまいこといかないんですが(冒頭で追っかけられてるあたりからしてヤバそ気なのが見え見えだ) あとの2組の人間模様も 世の無常が色濃く描かれていて 何というかこう
「人生報われないこともあるんだ」 と突き放されているような
「自分が視線を変れば違う世界が見えてくるぞ」 と諭されているような
そんな観後感でした
“犬のような愛”というタイトルに相応しく それぞれのエピソードには必ず「犬」が関わっていて その辺のリンクの仕方も面白かったです うん 割合悪くなかった
ガエル君は最後ちょっと怖かったけど初めの方は若者っぽい爽やかさと 脆さ危うさが感じられて よろしかったと思います え?ガエル君感想ばかりだ? だってガエル君目当てで借りたんだもん これで彼の出演作を見たのは4本目(妹は5本目)でござんすよ
私が思う彼の一番は『ウェルカム!ヘヴン』の若き地獄長 出番はメッサ少ないけれどSoキュートです 逆に最悪だったのが『アマロ神父の罪』のアマロ これはガエル君がどうこうじゃなくて“アマロ神父”が外道過ぎ 主役なんでガエル君ずっと出っ放しですが 胸クソ悪い話だったワ へっ!(思い出してムカついた)
それでも代表作の『天国の口、終りの楽園。』か 現在も公開中の『モーターサイクルダイヤリーズ』を見るのが無難なんでしょうな
次は何を見ようかしら 『ドット・ジ・アイ』がちょっと気になってます にわかにガエルシフト
『メキシコの嵐』1933年/アメリカ
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