カタルシス
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2004年02月10日(火)  We love 香港4日間  ←ツアー名 


予定の時刻に起きていざ出発
出がけにちょっと手間取ってしまい 歩いて行くには時間がギリギリだったので仕方なく自転車使用 駅前の自転車置き場に入れて旅行に行く3日分(祝日はいらないらしい)の料金を係員のおじさんに支払った


成田国際第2ターミナルに到着
集合の窓口を確認するために旅行代理店からもらっていたファイルを取りだそうとしたら ポケットのファスナーが開いていた 「…あれ?」一気に昨晩の記憶がフラッシュバックする
置いてきた!
そのファイルにはツアーの申込証明書や荷物用の札やバッチやスケジュールをプリントした冊子等がまとめて入れてあって 昨晩電車の時間を調べるのに正確な駅名が知りたくて 荷造りを済ませたバッグの中から取りだしたのだった スケジュール表の表紙に成田空港の正しい駅名が記載されていたからファイルごと机に立てかけて…
あーあー早速忘れモンかよ(汗) ファイルの中身を思い出しながら出発ロビーを目指す 昨夜きちんと記入したツアー申込書を置いてきたのは切なかったが 幸いどの書類もなくて困るほどのものじゃない ロビーのフロアに着いたら7:40 集合時刻まであと10分なので同行の2人も既に近くにいるだろうと 携帯メールを送ったらすぐに電話で場所を教えてくれた 思いの外目の前だったので一人でウケ


香港行きANA909便に乗るべく搭乗口を目指して歩く我々3人
あ 今回の旅の目的地はお隣の国 中国は香港
指定されたE89乗口というのがまた遠いところで 港内シャトルに乗って離れた建物まで移動して その上一番奥まったところまで延々歩いて行かなければならない 動く歩道を歩いて進んでも辿り着くまでには結構な時間がかかりそうだった
するとANAの係員が向こうから「香港行き909便にご搭乗のお客さま〜」と言いながら歩いて来る 3人して歩道を進みながら「は〜い」と手を挙げて返事したら 突然急かすような態度で「間もなく出発ですのでお急ぎ下さい!」と言い出す

え もうそんな時間?(^^;)

にわかに走り出す3人 もしかして私らが最後?と心配しながら先を急いだら まだ後ろに搭乗客がいたみたいで少しホッとした(苦笑)


飛行機の型式はHN777型機 一昨年英国から帰るときに乗ったのと同じ型だった あの時は最新鋭の型で しかも“本日導入しました”ってことで スタッフもまだ扱いに慣れていなかった所為か まず搭乗手続きに手間取り 乗ったら乗ったで各席に設置された画面が写らないという不具合に見舞われた チャンネルが豊富でテレビゲームも楽しめる型だっただけに 乗客のブーイングは相当のもので スッチーさんは苦情処理の処理にテンテコ舞っていたっけ… だって英国から日本って直行に乗っても11時間かかるのよ? その間テレビが全然観られないって結構退屈するでしょう(苦笑) 私はさっさと諦めて寝に入ってたけどね

そんな いわくのあった同型機が今では古参扱いの通常ランク機になっている 科学の発達は目まぐるしい(笑)香港まではたった4時間程度のフライトだが あの時の無念を晴らすつもりで遊ばせてもらった


機内放送の内容をざっとみたところ エコノミー席で観られる映画は『ファインディング・ニモ』『マッチスティック・メン』が英語と日本語吹替を選択できた それからアンディ・ラウとセシリア・チャンが出てる香港映画が広東語と北京語で聞けて字幕は英語のみ 中国のダンサーの映画もそんな状態で 実質まともに観られるのは『〜ニモ』と『マッチ〜』の2本のみだった

『〜ニモ』は既に字幕で観ていたけれど日本語吹替も気になっていたので あちこちチャンネルを試した後 取りあえずこれを観ることにした ドリーの室井滋がホントにまんまで大いにウケたし マーリンの木梨憲武も評判通りの印象 そして何よりも聞きたかったギルの声は そう 兄声の山路和宏ッ!
二つ隣の席に座る友人は私とは逆に吹替版を劇場で観たため 今はデフォーの声を聞くべく英語のままで『〜ニモ』を観ている 同じタイミングで「ギル〜♪」とニヤける2人に挟まれた真ん中の友人は 広東語のアンディを必死に追っていた 似ているようでてんでバラバラな3人 でも だからウマが合う

続けてニコラス・ケイジ主演の『マッチスティック・メン』を鑑賞 ケイジが極度の潔癖性ってキャラクター以外は特に目新しくもない先読みのできる展開 うーん 普通だ…


現地時間13時香港着 日本との時差は-1時間なので日本でいうところの14時 香港は亜熱帯地域に位置する土地なのでこの時期の平均気温20℃といったところ 暑さ嫌いの私には1年を通して住めない国だろう(黙)
ANAときたら到着口もまた一番端っこで 乗る時同様延々と通路を歩かなければならなかったのだが その間もの珍しく電工看板を見ながら進んでいたところ なんとD'URBANの看板に遭遇!しかもちゃんとノーマン写真付き!!きゃーッ とテンションの上がる我々だったが 運悪くデジカメのバッテリー不足のまま来てしまったので写真に撮ることができず 涙を飲んで愛しの彼に別れを告げたのだった よよよよ(っつーか旅行前に充電するだろ普通!)

追加料金をつけても午前便にした甲斐あって空港を出た40分後にはホテルにチェックイン 荷物をサラッと片し いざ行かん香港の街!


夕餐に頃合いの時刻になるまでと 界隈を練り歩く 尖沙咀(チムサアチョイ)のメインストリート彌敦道(ネイザンロード)を北上して美麗華酒店(ミラマーホテル)の辺りで折り返す その間 化粧品やフレグランス等のディスカウントチェーン『莎莎-sasa-』で香水好きの友人たちは毎回足を止め つられて私もサンプルサイズのENVY(from GUCCI)を1つ購入 この香りが似合う女になりたいもんだゼ…(遠い目) ←似合わないと知っているので通常サイズには手が出ない

その他『ESPRIT』や『U2』で洋服を見たり 『裕華國貨』で“頭痛シャンプー”(これで頭を洗うと偏頭痛が治ります!ってヤツ 以前試しで買ったら意外にも効果があったそうで頭痛持ちの友人は早くから買い物リストにこのシャンプーを入れていた)を買ったり 化粧品ブランド『red earth』の店舗も割と頻繁にあって丁度まとめ売りセール中だったものだから 私より幾分メイクにこだわる友人2人は 3件6$や5件10$なんて書かれたBOXに詰まったカラーパウダーやグロスを夢中になって選んでいた(1$=1元 ≠\14) その間私は手近な試供品を順番に試したり 可愛い店員さんに「3件20$ですよ〜(広東語)」とエナメルを勧められたりしながら 通りの向かい側にあるレコード店の派手な宣伝文句に興味をそそられていた

どうでもいいが香港の店員さんは男の子も女の子もみんな可愛い子ちゃん揃いでスゴイ 観光客に慣れている所為か言葉が通じなくても動じることなく声をかけてくるし 驚くほど愛想が良い 3年前来たときとは営業態度がまるで違った SARSの影響で街中は小綺麗になっていたし 雑多で無愛想な香港のイメージが薄れてきたようだ 衛生的だし気持ちは良いんだけど ちょっぴり寂しいような まぁ時代の流れってヤツだから仕方がない(苦笑)


夕餐の頃合いになって来たので そぞろ歩きの中食べ物屋に気を回す 適当そうな店があれば入ってしまおうという軽い気分だったのだが なかなか店を決められなくて暫く歩き回ってしまう 値段が高かったり 安くても不衛生そうだったり 手頃なのに満員で入れなかったりが続き 朝が早かったこともあって段々疲れが出てくる3人組 そのうちどうでも良くなってきて ホテルの裏手に位置する『上海麺』の店に空き席を見つけて入り込んだ 見たところ新しそうな店舗でチェーン店のような雰囲気 日本語のメニューはなかったが書き込み式のメニューと鉛筆を渡されて「欲しいものに印をつけて呼びなさい(広東語)」と言って店員は奥に引っ込んだ 品書きを覗き込むと見事に読めないメニュー(苦笑)
漢字で書かれているから大まかな状態は想像できるのだが 麺が「面」と書かれてあることから どうやら所々にあて字を使っているらしく 意味の混濁を誘った 中国の新字体とまではいかないが 漢字で意味を推し量ろうと思っていた我々には手痛い表記だ(汗)
結局私は“雲呑麺”友人2人は“酸辣湯麺”と 無難に意味の分かる品を注文して済ませてしまう 隣の席のカップルが食べている“担担麺”らしきモノが美味しそうだったのだが “担担”の文字が見つけられず「どれだが解らん!(困笑)」とギプアップした結果だった

味の感想
雲呑麺:スープは薄味でワンタンの中身は魚のすり身
酸辣湯麺:味はほとんど感なく全然辛くもない ただモーレツに酸っぱく咳き込むほど(でも酢の味もあんましなかった/謎)
テーブルに醤油やコショウの備え付けはなく 代わりに紹興酒と黒酢を混ぜたような不思議な味香の黒い液体と 細かく刻んだ南蛮漬け風の沢庵が置いてあった 刻み沢庵(正しい名称が解らない)は塩辛く唐辛子のピリッと感があり味の薄いスープに混ぜて食べたら結構イケた

前回たまたま立ち寄った翡翠麺の店 確かこの辺だったと思ったんだけど もしかしてこの店にとって代わられたのかなぁ?安くて美味しかったから再挑戦したかったのになぁ 店頭で売ってた豆乳を買いたかったのになぁ…(←翌朝豆腐になっていた伝説の豆乳)



香港は朝遅く夜の長い街である
23時を回っても通りの看板が明るいし 開いている店も多ければ街行く人通りも賑やかなもんだ まだまだ眠る気配のない喧騒に後ろ髪を引かれながら 普段にない早起きと長旅と徒歩での移動に体の方はすっかり疲れ切っていたようで さすがに眠くなってきた

部屋に戻り順繰りに入浴を済ませるとベッドに潜り込んだ
いつもだったら2時頃まで平気で起きている私ですら アッという間に泥のように寝こけてしまうのだった…


一日目・了


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