カタルシス
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2002年07月19日(金)  そうして人は すれ違う 

今日はライターさんの誕生日だったので、昨日の帰りに何となく買ったプレゼント(といっても大した物じゃない)を渡したらえらく喜んで「開けてみてもいい?!」と言うので、「あ、どーぞ…」と言いながら、もうちょっとマシな物にすれば良かったなー とちょっぴり後悔した。

カエルが好きでフリーの時の名刺にも緑のカエルをプリントしている人だし、和装小物が好きなのも知っていたから、和小物屋さんで見つけたカエルをモチーフにしたお手玉をひとつ 夏っぽいグラスと合わせて包んでもらった。金額的には子供並の代物だったが、自分では気に入っていたので良しとする。

「カワイイ!カワイイ!」とやたらにはしゃぐので、ちょっと違和感を覚え「何かありましたか?」と聞いたら
「実は私会社来るの今日が最後なのよー」との返事。え!ちょっとそれ、初耳なんスけど。

元々人手不足だったのを頼んで来て貰っていた臨時のパートさんみたいな扱いだったし、フリーで受けている仕事もそのまま平行して続けていたから適当にキリがついたら来なくなるだろうな、とは思っていた。本人も本業に専念したいってことを隠すことなく話していたし、社長と反りが合わないのも自他共に認めるところだったので、あーんな愚痴やこーんなボヤキがあったものの、個人的には彼女のそんなサバけたところが好きで毎回面白がって話を聞いていた。

そういう人だったから「辞める」と言い出したのには特に驚かなかったが、「今日まで」というのにはさすがにビックリした。
「いつ決まったんですか?」
「今日。さっき。社長に呼ばれたの。常々思ってたのよね、私時給高いのに無駄に会社いるような気がしてたから」
「さっきで 今日までなんですかー?そりゃまた急な話ですね。」
「ああ、今日にしてもらったのは私なの。金曜日でキリが良いし、誕生日じゃない。一緒にお祝いしちゃおうと思って♪」
退職祝い… というか『社長と切れた』祝いみたいなことを言っているようだ。周囲をはばからない人だなぁ(笑) でも、気持ちはよく解るので 私も笑いながら裏拳で制した。

そうだ!と思い立ち鞄の中からおニューのデジカメを取り出した。何?とこっちを向いた彼女にカシャリ☆
記念に一枚撮らせて頂いた。古典芸能をはじめ、各種裏話を聞かせてくれて勉強になった上 むちゃむちゃ楽しかったです。短い間でしたが、お世話になりました。
なんつってね。
「また文楽の時期にはお世話になるかも知れないので宜しくお願いします。」
と、別れの挨拶にした。

また面白い人が近くから消えたわ〜。ちょ〜っとさみスィ〜…



終業後、吉祥寺へ出てSBライブへ。
おニューのデジカメを使うも、やはりライブに集中できなくなりそうだったので 大して撮らずにしまってしまった。
本日はチョロっとアレンジの変わった『氷の海』とアコースティックバージョンの『キャデラック』と『真昼に見た夢』に「お?」と思った。できんだねアコでも。うふん。
でも、『真昼に見た夢』はバンドの方がカッコイイかな。色が違うよ、だってあれバンド演奏用に作ってんでしょ?スーさん。「アコでもできるの?」って書いたいつかのアンケートに対抗してくれたのかな?とか思ってみたりもしたけれど、どうせアンケートなんて関係ないんだろうな。やってみたかっただけ って言われそうだ。

対バンラストのバンドに興味があったので、そのままライブハウスに残って他の出演者の演奏も聴いていた。久しぶりに通して聴いていて「悪くないな」と思うことはあっても「次のライブも行きたい!」と思わせるほどの人達はいなくて、対バンで出会ってもピンとこないまま通り過ぎちゃうケースが多いことに改めて気付く。どこかで会って、引っかかるものがあって、続けて見に行く聴きに行くって とても貴重なことなんだなーと。

最後のバンドは『平成のクレイジー・キャッツ』という うたい文句でピックアップされた人達で、見るからに面白そうな いわゆる色物系の『びゅ〜ちふるず』っていう人達。
楽しかったよ、単純に。素直に楽しめたので満足でした。ははは、ああいう手もあるよな〜って思った。歌も演奏も人並みだったけど、キャラを立てることには相当な気合いを入れていた様子。サラリーマンバンドという設定を徹底的に貫いているあたりに潔さすら感じた。嫌いじゃない、今後ともガンバレ!(笑)

吉祥寺の夜は早い。電車を使って帰ろうとすると終電まであっという間なのだ。でも、小腹が空いたので取り急ぎ軽く食べてから帰ろうとOさんと駅方向のファミレスに入り慌ただしく食事。の、最中に先日知り合ったばかりのAさんに声をかけられた。時間がないので落ち着かなかったけれど、お友達のYoさんを紹介してもらって短いなりに良い出会いだった。バイクメンの帰りにチョロっと食事を同席しただけだったのに、よく私の顔覚えてたな〜と感心。前回はお子さまみたいな格好してたけれど、今日はお仕事モードだったので余計に思う。

Yoさんは近県からの遠征で、ライブに来るときは毎回お泊まりコースだと言っていた。そのパワーはスゴイ!どうせお泊まりだからと出待ちをしていたらしいがマネージャーさんに「もう帰りました」と言われて肩を落としていたところに我々を見つけたとのこと。「会えたのはせめてもの救い」と言われるとちょっと恐縮ものだが、もちろん悪い気がする訳もなく、限られた時間の中でのコミュニケーションを楽しんだ。メルアドなど交換して終電に追われ退散。

後にこのファミレスにSBの2人が立ち寄っていたことが解ったが、出番を終えてすぐのタイミングだったようなので、最後まで見ていた我々がニアミスする訳もなく…

たいがい人生なんてそんなもんだ。(笑)


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