斜め読み日記
みなと



 誕生に至るまで。

予定日から4日遅れで産まれました。
みなとです。
後日談とはなりますが
振り返って記すことにします。

前日の内診で、いわゆる「ぐりぐり」の洗礼を受けた後
兆候っぽいものはあったのですが
普段通りに過ごし、11時過ぎには就寝。

しかし

眠れない。
正確には
ウトウトしてたらお腹が痛くて起こされる。

携帯で時間を確認しながら過ごすこと1時間。
その間隔はおよそ9分毎に来てることを確認しました。

ちょうど母君がいる2階から物音が聞こえたので
ラインで「陣痛来たかも」と送信すると
慌てて降りてくる母君。
その足音で父君も部屋にやって来て
病院に電話したのち荷物を持って時間外窓口に。

ところが

いざ診察を受けると
「ほとんど変わってるところは無さそうです。
 念のため、お腹のモニター取って様子を見ましょう」とのこと。

そして父君も一緒にモニタールームに行って
30分の程の測定開始。
「前は陣痛の時ノリ君に背中さすってもらってねぇ」なんて
思い出話をしてたのだけど
横になって間もなく激しい痛みに襲われるようになり
父君にさすってもらう。

別室にいたスタッフさんが部屋にやって来て
「お腹張ってきてるからこのまま入院ですね。
 朝までには産まれますよ」と突然宣告されました。
今2時前なんですが。
どんだけハイペースで進行するんだ。
あっという間に陣痛も3分間隔になってるし。

病院に着いたときにノリ君に連絡を入れていたら
どうやら起きていたようで
「どう?」とメッセージが入ってたので

「朝には2児の父さ」と返信。

「今からそっちに行く」と返事がありました。
1時間ほどで来るかなと思ってたのだけど
結局来たのは4時過ぎで
その時にはもう分娩室に入ってたため腰をさすってもらえず。

前回の出産の時は、分娩台に乗ってからもしばらくスタッフさんが
居たり居なかったりしてたのだけど
今回はこの時点で3人。
「そろそろ力入れてみますかー?」と唐突に言われる。
「え、もう良いんですか?」「もう開いてるから」
とは言え、前回を上回るほどの成長が予想されている
赤ちゃんの頭がなかなか下りてこない(先生曰く)。
加えて、途中で横を向いてしまったらしく
少し休んで向きを元通りにしようか。なんて言われる。
何でこれらが分かるのかというと、触診してるから。
どこまで手が入ってるんだろう。

痛みの波に合わせて踏ん張ろうとするも
波がすぐ引いたりタイミングがわからずに
結局深呼吸で引き延ばしてしまい
「波を逃がしてると産まれないよ!お母さんが頑張らないと!」
と怒られる。

もうぶっちゃけ
「もうどうせ大きいんだし
 今からでも自然分娩諦めて切ってくれまいか」とばかり考えてました。

そして前回同様、お腹を押される事になり
「これで少しは前に進むかも」と思ってたら
現れたのは

「仮眠してたら起こされました」オーラ漂う男の先生。
ここからがさらなる地獄。

心臓マッサージの様な波状攻撃をお腹に受け続け
自分がいきむ事ができない
「やめてー!」「無理ー!」しか言ってなかった気がする。

そうやって叫んだりもがいたり
自分でも分からないままながら、
それでもお産は進んでくれていた。

「あと一回頑張ろう!」と言われて
踏ん張ること2回

大きな鳴き声と
スタッフさんが赤ちゃんを抱え上げたのが見えた。
ホントに朝までに産まれたよ…。

やっと終わった…。
これからしばらくは心置きなくぐったりできる…。

と思ったら

胎盤などをきれいに出し切ってしまいたいから。と
ここからさらにお腹をぎゅうぎゅう押されまくる。
感動や達成感を吹っ飛ばす波状攻撃その2。

絞られ縫われ
ズタボロになって元いた陣痛室に運ばれたら
ノリ君が待ってました。



2017年08月24日(木)
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