本日の感想文。

2006年01月19日(木) ヤフー文学賞にショック。

えーと……。
昔の感想を読んでもらえばわかると思いますが、私が理解不能といった作品が選ばれていました。
大ショックです。
なんでこんな作品が? っていうのがショックなのではなく、自分の感覚と世間の感覚は、ここまで正反対にずれているのだ! というショックです。

この作品を理解しきれなかった私。(ーー)
携帯サイトに投稿しても、全然読者がいなかったわけもわかるようです。しょぼん。
とはいえ、私は私の感覚で、世間とずれていても書き続けるしかないんですけれどもね。

受賞作品にケチをつけても始まらないので、心を落ち着けてどこがよかったのか、読み返してもることにしました。
審査員に「どこがよかったの?」と、聞いてみたいくらいなのですが、そのような寸評が出ていないので、仕方がありません。

読み返して、あれ? と思いました。
実は、最初に読んだときは読めなかったところがあったのですが、かなり読みやすくなっていました。
校正されたようです。かなりわかりやすくなっていました。
無駄な改行や誤字、半角文字などがなくなったおかげですっきりしています。
気のせいかもしれませんが、文章自体も多少変更が加えられていると思います。最初読んだときは、散文詩のようだと感じたのですが……。

些細な事で文章は変わるんだな、ってこと。
誤字が直っただけで、作品の完成度がかなりあがったように感じられます。
文章の表面だけで作品の本質を読み取れないようでは、私も読者としてはまだまだだめですね。
レヴューアーとしての目もやしなわねば。(^0^;

独特の雰囲気をもった作品だと思います。
特に物語性はないけれど、ボケてしまって恋人を待つおばあさんとか、ブログでおじさんのふりをする中学生とか、さめた優等生の少年とか、それぞれの視点がからみあっています。
だからどう? ってことはなく、だから、なんとなく……みたいな感じで、どこか読者に「自分もそうだよな」という感覚を呼び起こしたのかもしれません。

改めて読むと、最初に思ったほどひどいど素人作品ではないと、素直に認めます。
私が目指すものとは違うけれど、この作品はこの作品なりの魅力がありますね。
作者自身がもつ感性というか、視点の面白さを感じます。
日夜、文章力をどうにか……面白い作品をどうにか……と、うんちくばかりを考え続けて作品を書いている私には、見習う点があるかな、と思います。


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