本日の感想文。

2005年06月20日(月) ちょっと平和のお話

えっと、たまたまドライブ途中で【憲法9条を守れ】のような看板が目についたので、そのお話です。

私は、憲法9条は守るべき、改正するならば、もっとストイックにすべきと思っています。

もちろん、現状に合わないのではないか? とか、アメリカから押し付けられた憲法だ、とか、そのアメリカが軍隊を出せ! と言っているとか、色々あります。
国連の常任理事国になるならば……という人もいるでしょうね。

でもですね。
そもそも大事なのは、現状に合わないからダメとか、アメリカが作ったからダメとか、そういうものじゃないと思うのです。
大事なのは、そこに書かれている精神ではないか? ってことで。
つまり、平和憲法なんですよ。
現状に合わないから、平和を唱えるのはやめましょう、ってのもおかしいし、アメリカが言ったことだから、平和を唱えるのはやめましょう、ってのもおかしい。

第2章 戦争の放棄 
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

……素晴らしいじゃないですか。
この精神のどこもおかしいとは思えないんですよね。
むしろ、世界中に胸を張って自慢できることだと思うのですよ。

派兵問題などのたびに改革の話が出ますけれど、この憲法があるからこそ、我々はその派兵が【世界平和のためなのか?】と議論できるわけですし、そのたびに平和とは何か? を考えさせられると思うのです。
反対意見も出るし、なかなか都合が悪いから……ではなく、議論はどんどんすべきだと思います。
自衛隊そのものが憲法違反……という議論も当然あるでしょう。
でも、問題は
「何が平和のために、戦争を無くすために必要か?」
ってことだと思うんですよね。
そのためには、持つことも可かも知れません。
そこまでの意見を、私は持っていません。
でも、平和を守ることは、人類普遍の願いではないか? と思います。

この憲法を捨てるということは、【平和】という理想を捨てることになると思います。
多くの戦死者の屍の上に、平和のありがたさ、戦争のむごさを知った国民として、たとえどんなに理想から遠いとしても、世界平和のために努力していくべきなのだと思います。
理想を捨てては、目的は達せないと思うんですよね。

【平和憲法捨てました】で、国連の常任理事国になって、日本はいったい何をするのでしよう?
逆ですよね。
国連の常任理事国になって、ますます平和への働きかけをしていくのが、日本の歩むべき道なのではないのかな? と思います。


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