三崎綾+☆ 綾 姫 ☆の不定期日記

☆ 綾 姫 ☆

どうにもできん
2004年07月04日(日)
私の旦那は、普段なーんにも言わない。
それは会話が無いとかでは無く、とにかく文句を言わない人。
遊んで居ても、主婦業をさぼってても、家の中がぐちゃぐちゃになってても、
ご飯を作って無くても。。。文句を言わない。
結婚したての頃、精神性疾患が悪化した時、旦那に包丁を投げつけた。
頭から紅茶をぶっかけた事もあるし、物を投げつけたりすることも。。。
医療ミスの時も、病院に対して文句を言わなかった。
「綾ちゃんが好きにしたら良い」と。
文句を言わないだけじゃ無く、頼んだ事は出来る範囲でしてくれる。
たまに、そんな旦那が頼りなく思う事もあったけど、
最近、そんな旦那と結婚して良かったなぁと思えるようになって来た。


親父と暮らしたいと言った。
若い時、私が親父に苦労かけたしって言ったら、私より旦那の方が乗り気になってくれた。
旦那の親の面倒は見れないと言った時も良いよって言ってくれた。
母親と会って、これからの事を悩んで相談した時も、
20年は埋まらないけど、娘には罪が無いから、
娘と母親と仲良しさせてやったら良いやんと言ってくれた。


こんな旦那がまじで切れた。
親父の健康保険は、旦那の社会保険に扶養家族で入れてあった。
住民票も我が家に置いてあった。
旦那が親父に電話をして「今後一切出入り禁止にします」と言った。
親父の荷物は、今日引っ越し屋を使って親父の家に送る事になった。
京都に引っ越す前に、親父の住民票は我が家から抜いて親父の所に送る。
社会保険も外すと言った。
母親にも旦那が電話した。「今後一切電話して来ないで下さい」と。
娘の旦那と初めて話すのに、「今後一切電話して来ないで下さい」と言われた母親。
嫁の母親と初めて話す言葉が、この言葉だった旦那。

私みたいに普段から口が悪くて短気な人間と訳が違う。
私は喧嘩しても、1週間も経てば何事もなかったようになる。
私の周りの人間は、また綾ちゃん吠えてるわ〜と笑ってた。
1週間も経てば、ごめんごめんと笑って電話が出来る。

でも、普段なーんにも言わない人が口から出した言葉には重みがある。
旦那が親父と母親に言った言葉。
老後、娘と余生を暮らす事を楽しみにしていた親父。
余り先が無い時点で娘と孫に会えた母親。
毎年、浴衣を縫ってあげると孫と約束してた。
孫と会えた事で、母親には「毎年浴衣を縫ってあげる」と言う生き甲斐が出来てた。
娘は来年小学校に行く。京都に行ったら娘の部屋も作る。
ベットカバーも縫ってあげるねって孫と約束してた母親。

前の日には電話で話したのに、12時間後に旦那が親父と母親にこの言葉を言った。
それなりの理由があったからなんだけど。

癌であまり先が無い母親。
夏と冬には四国に行って娘に会わせてやろうな。京都にも遊びに来て貰おうな
って旦那は前の日まで言ってた。
何事も無ければ、旦那は親父も母親も引き取ってただろう。
京都では4LDKの間取りを借りるつもりにしてた。
私の仕事部屋・娘の部屋・旦那の部屋・親の部屋。。。
でも契約したのは3LDK。旦那の意志は固い。


親父にも母親にも、それぞれに悪い所がある。もちろん私にも。
でも、過去の事を親父や母親にぶつけても、年月は戻らないんやし溝も埋まらない。
年老いて行く親に、過去の事で恨みを言ってもしゃあないかぁ。
時間をかけて気持ちを整理しようって旦那と話しをしてた。
電話で親父と母親に私の言うべき事をちゃんと言った。
それでこの話は終わらせようと思ってたんやけど。。。
旦那の許容範囲を超える出来事がその後起きた。


旦那と知り合って、もうすぐ10年になるけど、
此処まで怒りを出し、言葉にしたのを初めて見た。


親と旦那の間に入る事は簡単だけど、私にもその気は無い。
これ以上、自分の身体にストレスをかけたくない。
私は娘の為に、1日でも長く生きる事を考えると決めたんやし。


あの人達と関わり合いたくない。
もう死ぬまで会う事は無い。。。死んでも会う事は無い。