2005年06月01日(水)  「ゆれつづける」 松本次郎

■ゆれつづける  松本次郎

表題の作品。これ、これなのよ。松本作品の出会いは!!
部活の後輩から借りたエロ本が、全ての始まり。
これを探し求めて、どれだけ彷徨ったことか(大げさ)
エロ描写に萌え〜…ではないのだ(女体燃えではないので)
はっきりいって、これ以上のエロ作品は他にも掲載されていた。
でも、全体に漂う得体の知れない雰囲気が、焼き付いて離れなかった。
まぁ、ホントのところ、何が言いたいのかわからない作品。
でも、おもしろいような気がする…。
結局はだまされた感でいっぱいなのだが、忘れられなかった。
多感な高校時代、ちょっとドキリとした出会いだったのです。
そして、時は経ち、大人になって、また読んだ。

で も 、 や っ ぱ り 意 味 分 か ら ん 。

まぁ、こんなまともな感想なんぞ、役に立たぬ作品なのだが。
しかし、このころの画面の書き込みが好きだなぁ。
…そうか、絵が好きなのか。あ、それは話に何も求めないや(解決)

内容は、書道家(全裸)を取り巻く、ある街の日常。
端から見たら、非日常。最後は殺人→風呂場合体で締めくくり。
カメという白痴の女の子の役割はなんだろう。とか、
ヤクザのおじさんの異常なまでの加虐性の必要度とか、
入り組み過ぎていて、深く考えるのもめんどくさい。
案外、単純なのかも知れない。

そういや、この人の漫画、読んでいてしっくり来たことがない。
唯一来たのが、最後に収録の「ハードボイルド坂田」
でも、作者は「好きではありません」と切って捨てている。

そっけない態度がすげぇと思った。

よくわからん具合が好きな漫画家さんです。
今後も短編描いてくれないかなぁ。




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