鶴は千年、生活下手

2016年10月10日(月) 体育祭

中学校の体育祭。
個人種目はなくて、全てが団体種目。
クラス全員リレーに、チームカラー別の綱引き、騎馬戦のような
体勢でボールを振り回し三角コーンを倒す競技と、30人31脚
で歩いてチームカラーごとに学年でリレーする競技。
息子は、午前中がリレーと綱引きだった。
昼食タイムになったので、教室に戻る息子に声をかけようとした
が、見向きもせず返事もせず、俯き加減で教室に向かっていった。

夫とともに校庭で食事をとって、様子が変だったねと話し合って、
こっそりわたしが様子を見に行ってみた。
息子は、弁当も食べずに下を向いて、がくがくしていた、
3年生の子と目が合ったので、先生を呼んでもらい話を聞いた。
リレーが遅かったことや、綱引きで力が入っていなかったことで、
他の生徒から何か言われたのではないかという心配もあったが、
そうではなくて、とりあえずほっとした。

他人からは何も言われなかったが、自分自身でリレーのときに頑
張れていなかったように感じていて、落ち込んでいたらしい。
自分が遅かったからチームがビリになったのではないか。
自分がいるからチームは負けてしまうのだと思っていたようだ。
結果を見れば、リレーでは100メートル近く離されてのビリだ
ったので、息子一人の遅さではなかった。
みんなちょっとずつ遅かったということだ。
それに、自分が頑張れなかったからチームが負けるとは、思い上
がりもいいとこだが、理想高くイメージを持ってしまう息子の特
性からしてみれば、そういうこともあるのだろう。
先生が、もう少し落ち着いて、弁当も食べれるようになったら、
少し遅くなっても教室から出られると思いますと言ってくれたの
で、おまかせしてわたしは顔を見せずに夫の所に戻った。
夫に説明すると、笑いながら思い上がってるなあと言った。

午後の競技が始める前に、支援級の他の子と一緒に出てきた息子
は、前を見て歩調もしっかりしていたので、大丈夫になったのだ
なと安心した。
午後の競技は、30人31脚で3年2年1年3年とリレーしてい
く競技で息子のチームがトップになり、みんな大喜びだった。
総合ではビリのままだが、やっとトップがとれたチーム。
このチームは、力や早さでは負けるが、チームワークは良かった
んだなと思った。
思えば、合唱部門では1年も3年も金賞だったからなあと。

帰宅した息子は、なんだかうれしそうだった。


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市屋千鶴 [MAIL]