| 2003年02月14日(金) |
ローズマリーの赤ちゃん (誰の子?) |
ローズマリーの赤ちゃん アイラ・レヴィン著 ハヤカワ文庫 1972/1/31
ローズマリーとガイは ブラムフォードへ引っ越してきた。 隣人は街娼(テリー)を更正させ養女にした人格者であり、新しい家族をむかえるには格好の環境と思われた。 住居をととのえ幸せな生活をおくっていたが、テリーが墜落死したころから暗雲がたちこめはじめた。 「赤ちゃんの夜」(受精可能日)に眩暈を感じ横になったローズマリーは不思議な夢をみた。
当初予想していたオカルトグロテスクさはあまりかんじなかった。 前半 伏線をはりながらローズマリーの設定をあますことなく描き、 後半へ続く描写は安心してよめる。 人物をちゃんと描かず事象ばかりをかくホラーが多い中で この作品は好感がもてた。 恐怖をなににかんじるかは個々の経験によるので、主人公に感情移入もしくは違和感を抱かない程度でもついていけるかどうかが ホラーの決め手ではないだろうか。
評価 ○ (饅頭怖い)
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