| 2002年12月30日(月) |
ボディ・レンタル (文学) |
ボディ・レンタル 佐藤亜有子 著 河出書房新社 1996/12/11
わたしの体は誰のものでもない。だったら、誰に貸し与えたっていいわけだ。〜〜レンタルされる体、すなわちわたしの形は、ビデオでも借りるくらいの軽い気持ちで取り引きされる、ファーストフード的な体でいい。〜〜幻想をなくしたわたしは、イメージだけの存在になり、幻想にもてあそばれるために姿を変えつづけるだろう。イメージと現実のギャップが苦しくなれば、それだけ心を麻痺させるだろう。 <本文より抜粋
悩んでいるわけでもなく、楽しんでいるわけでもなく、金銭的な欲望にかられたわけでもない。 動機がみえない。 わかったようなわからないような 不完全燃焼の感がのこる作品。
評価 △
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