白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2007年09月01日(土) 風が降り

 




六本木、アークヒルズの某・カフェの前

 



渋谷から、バスに乗り、その終点で降り。

日が落ちて、間もなくの、或るカフェに入った。



オフィス街の、このまちは、土曜はすいていて。


注文の、時点では、
テラス席に、居る客は、まだ、ニ・三組。


外に居る、ギャルソンも、
或る客の、わんちゃんに、
にっこりと、近付いて、遊んだりしている。






ビルがある、せいなのか、
秋の、せいなのか――

そんな、テラスにびゅううっと、時に、風が降り。


半そでの、いでたちの、私を縮ませて。

せっかくの、あたたかい、飲み物をも冷ます。





目の前の、広場には、遊ぶ、子供たち。


そしてふと、テーブルの、下へ…目を遣れば。


どの木から、風に乗り、運ばれて来たのか…


色付いた、秋の葉が、このテラスを飾る。




















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桂子 [HOMEPAGE]