Wanko Biyori
puramu



 泣きながら鶴を折った思い出

先日の腫瘍マーカーの結果が出るまでのあいだは

「もし、悪性のものだったら。。」

とか

「まだ娘もこんなに小さいのに。。」とか

気持ちの揺れたこともありました。

改めて健康のありがたさを噛み締めたわけであります。

それで、ふと「ガン検査」で思い出したことがありました。

今から十数年も前のまだ美容師をしているときの頃。

お客様で40代の女性の方がいました。

ある日、来店したときに

これから病院のほうに検査入院するので

手入れしやすいように髪を短くしてパーマをかけたいと

言われました。

きれいなロングヘアーでした。

施術しているあいだ

その方がいきさつを話してくれました。

なんでも、大腸ガンの検診を受けに行ったら

カメラが先に入らない部分があり

でかい腫瘍がふさいでるいだということだったそうです。

精密検査を受けるように言われたそうですが

やはりもしも、のことを考えてとても動揺したとのこと。

そして、その方のご主人のご兄弟で医者をしてる人がいて

その病院に問い合わせして聞いてくれたそうです。

その診断は、悪性のようだということだったそうです。

その方にはまだ3歳の一人娘がいて

「私にもしものことがあったときに娘のことを思うと。。」と

涙を流しました。

来店する前日、夜中に娘さんがムクっと起きて

「お母さん、どこにもいっちゃダメ!」と泣いたといいます。

「もしかして幼いながらもなにか感じ取ってそんなことを

言ったのかも。。」とまた涙を流されました。

私も、店のオーナーもスタッフも皆、パーマのロットを

巻きながら泣きました。

その方が帰ってから

皆で相談して千羽鶴を折ることにしました。


そして数日後、折りあがった鶴を届けに行こうと

オーナーがその方のところに電話をしたところ

退院したようだが本人が電話に出ないと

オーナーが言いました。

何度か電話してみても連絡とれなかったようです。

もしかしたら、とても体調が悪いのかもしれないねぇと

皆で話してました。



そしてまた数日後。

その方が店に来店しました。

体調のことを心配して尋ねると


とても申し訳なさそうに話されたことが・・。


悪性の腫瘍というのは誤診だったということ。

( ̄□ ̄;)!!

なんでも

検査をする技師が

カメラの入れる場所を間違えたというのです。

具体的に固有名詞は出さないけど

女性のデリケートな部分に入れていたということでした(ーー;)

そりゃカメラも行き詰るわな。

シンジラレナイがホントの話。

本人もあれ?と思ったぐらいで気がつかなかったとか>おいおい


その方の、心労を思うと損害賠償もんだと

思うのだけど、病院からはどうか口外しないでほしいと

口止めされたそうです。


その方も鶴を折ってしまった私たちに

言いにくかったのでしょう(^^;)

その千羽鶴は。。。どうなったのか忘れましたが>おーい

笑い話で終わってよかったです。

ま、その方にとっては笑えない話だったかもしれません

けどねぇ。

その病院は大きな総合病院でした。

人間のすること、間違いはつき物かもしれないけど

初歩的なミスって。。。どうなんでしょう。








2003年10月01日(水)
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