夢見る汗牛充棟
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| 2007年06月23日(土) |
ライ麦畑でつかまえて J.D.サリンジャー |
野崎孝:訳 白水uブックス
攻殻機動隊SACから読んでみようかなぁ、と。 読了。
めさめさ共感するほど若くもなく、こんな感じ懐かしーと 思うほどによく年を取れてもいないので読んで落ち込んだ。 でも同じ年頃だった過去の私は、やっぱし鼻持ちならなくて 周りの大人とか教師とか社会とかを軽蔑してたなぁと思うと いろいろ痛いです。
今も社会や人間はロクデモナイもんですが、それを確かに 構成しているネジの一本としてロクデモナイ自分を自覚 しちゃてるので怒れども軽蔑はできないよなぁ、とか。
理想としてこうでありたい自分やこうあって欲しい他人や社会。 現実にはこうである自分、こうである他人、こうである社会。 差異があって齟齬があって苛立つところから何処に行くんだろう とか、なかなか憂鬱です。
アニメでも引用されていた
『未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある。 これに反して成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある』
という一文で、三島由紀夫さんの豊穣の海(2)奔馬 を連想した。 高貴な死という言葉には抵抗を覚えるけれども。
本屋に行ったらば、密偵ファルコの最新刊が発売していた。 『娘に語る神話』なんだかんだいって、14作目です。わー。 もちろん購入。積読山がまた高くなった。
朝日ソノラマがなくなるそうで。最近はご無沙汰でしたが、 一時は吸血鬼ハンターDとかクラッシャージョーとか なんだっけ? トレジャーハンターのシリーズとか 中〜高生の辺り、かなりいろいろお世話になってました。
今は『神林長平さんのライトジーンの遺産』 しか持ってないですけれど。
残念。本と出版社だけは普遍であって欲しいこの我侭よ。
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