夢見る汗牛充棟
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2006年03月17日(金) アイルランドの棺 エリン・ハート

ランダムハウス講談社 宇丹貴代美 訳

アイルランドに惹かれて購入。読了。


ゴシックサスペンスと帯にありました。
ゴシックと冠する場合、古めかしい屋敷・過去の因縁、逃れられない宿命
などが必須アイテムだと、どっかで読みました。

それらの条件は満たされ、立派にゴシックです。
アイルランドな感じが随所にあるので、ほんわーと雰囲気を楽しむのには
良かったです。

お話自体は、個人的な趣味と比べると、散漫で淡々としすぎて
盛り上がりに欠ける感じでした。のめりこみ難さは、多分ものすごく
頻繁に短い間隔で起る視点の移り変わりからくるんだろうな、と思う。
特定の誰かに狙いを定めて感情移入をし難い構造ですね。

展開は、全体像を知らないまま、ランダムにパズルのピースを提示
されている感じで、解決に至る過程で、一気に集約し盛り上がりってことが
まったくなく、本当に淡々と終わり、終わりか? と思うとまだ続いて
いて、終わんないのか? と思うと唐突に終わった、という気分。

そこそこ面白いとは、思ったんですが。

多分、探偵役の3名の内、個人的に好感を覚えることができたのが
コーマックただ一人だったのもこの気持ちに大きく貢献していると
は思います。


恵 |MAIL