夢見る汗牛充棟
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2003年06月08日(日) 本な備忘録(ライトジーンの遺産他…)

【修羅の終わり】貫井徳郎(講談社)
〜『慟哭』でデビュー以来、私のターニングポイントに
なった作品  −貫井徳郎〜


叙述トリックってやつは、曲者で叙述トリックだとわかった
瞬間に素直に話を楽しめなくなるなぁ…、と思った。
読み物じゃなくて、パズルのように扱ってしまうと申しましょうか。
『慟哭』の時もそうだったのですが。『慟哭』の方が好きかも。
こちらは、登場人物の一人「僕」の心理が冗談だろ!?って感じで
嘘くさくて追えなかった。趣味の問題だと思うけど。


【鳴弦の月】封殺鬼選集�◆〜�島ケイ(小学館)
〜天才陰陽師 安倍晴明 が 鬼 を変えた!!
二人の 鬼 と 晴明 との運命の出会い〜


まあまあ。封殺鬼シリーズ、というのを読んでいたらもっと楽しいのかも
しれない。永遠を生きるものを観察者にするのは、悲哀を描く上でとても
都合がいいな、とも思う。表紙の絵が好みで衝動買い。


【ライトジーンの遺産】神林長平(ソノラマ文庫)
〜 事故 か 事件 か!?臓器を巡る怪現象が続発。
大都会で自由に生きる 人造人間 と
市警「便利課」 新米刑事 の捜査を描く、
極上の ハードボイルドSF 。〜


酒を手放さない人造人間の中年男、というのに惹かれて衝動買い。
短編連作って感じでおもしろかった。ああ、これも長生きさんな
異端者が出てくる。こういうの好きだな、私。
主人公は説教くさくて、愉快な人でした。石ころみたいな人は
けっして「僕は石ころになりたい」とは言わないでしょう。
特異な異端者が「石ころになりたい」というのはそれだけで悲哀で
ありますね。臓器の崩壊という持病を抱える人類。種として行き詰
った世界らしいけど。それでも、対策としてなんでもかんでも人工の
臓器に取り替える技術を開発して生き抜いていく辺り『人間』だな…
と感じ入りました。


【札屋一蓮!〜この札、使うべからず〜】さくまゆうこ(コバルト)
〜一蓮、テレビ界進出―!?
冥界の貴公子・小野篁が家出!?夢の親子対面とは!!〜


縦書き文に ! を使用しているのが激しい違和感だったり。
幽幽白書のお友達みたいな話かね。読み始めて、あまりに文章が
軽薄でついていけないかもしれん、と思ったけど、慣れたらそれなり
に面白かったり、前作は読んでいないのでわからない。
なんとなく購入。


【新宇宙大作戦 ヴァルカン大使スポック】ジェリー・テイラー(ハヤカワ)

ブックオフにて購入。100円也。邦題『ミスタースポックを探せ』の
小説版。データさんが見られれば満足だったり。んでも
クリンゴンのク・ヴァダさんが可愛いなぁ…とかキャラ萌え読みに終始。


【鬼流殺生祭】貫井徳郎(講談社)

こっちは探偵もの。所は日本。東京。時は御一新の後。
九条さんを関口さんに、朱芳さんを京極堂さんにそこはかとなく
重ねてしまいました。あくまでそこはかとなく、だけど。
関口さんの方が好き。九条さんは探偵をする必要もないのに土足で
ひっかきまわす、暇を持て余した金持ちでなんか感じ悪かったw
なんちゅうか最後まで読んで微妙にそういう展開はいやだなぁと
思う方向に行ったので鬱でした。とくにネタで「おおっ」と思う
ことはなかったです。そりゃねえだろ、と。
続きも同時購入したのだけど、すぐに手を付けたい気分じゃない…。


恵 |MAIL