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| 2007年11月04日(日) | ゆめの片肺飛行�� |
この秋のこと
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時計でも
十二時を打つときに
おしまひの鐘をよくきくと
とても 大きく打つ
けふのおわかれにね、
けふがもう帰って来ないために。
(室生犀星)
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定期演奏会まであと一ヶ月をきる
たくさんの人と声あわせ練習している
じぶんの声を溶かしてゆくよろこび
それでも
耳をそばだてて他者を聞いている
今回も難曲ばかり、アカペラのものは
ひたすらまわりの先輩たちのピッチにあわせ唄う
ただまっすぐに立って
そのときわたしはそのひとを見ていないけれど
とても感じている 身体をなぞっているように
音をもらう
「意味のあるディミネンドを」とナカムラ先生
(意味のないダイエットとは違うよ、と笑って)
「衰退する音」
ピアニッシモってほんとうに難しい
この難しさに今つくづく気づいている
合唱のＰはみんなで歌うからきれい、と思う
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夏までもたない、と言われていたひとが
生きて秋に亡くなる
告別にゆけなかった
娘さんとその朝、電話でおはなしできてすこし落ち着いた
「みんなにおもわれてしあわせだったのよ」と言われる
毎日モルヒネのことを考えていた
かのひとの痛みのことを
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