しゃぼん暮らし
DiaryINDEXpastwill


2007年07月24日(火) 夏・フォルテピアニシモ



日曜日、吉祥寺STARPINE`Sのこと


歌人・伊津野重美さんのソロライブ
『フォルテピアニシモvol.1』




どうしてくれる、と思った人々もいたでしょう

このようなもの目撃してしまって
そのあと

外(日常)に放り出されてしまっては
途方にくれるひともいるのでは

とみょうな心配をしてしまうほど

それくらい冒頭から
圧倒的な感じ


壁面の青がうつくしかった 
照明機材は多いけれどとても選ばれたあかりの使い方、マイクの前に立ついつのさんを包む光の内円の微妙な変化、

そのように舞台全体が研ぎ澄まされて

つよい



はじめての試みとしての

ドラマー東郷生志氏とのセッションもすごく面白くて
興奮した、思わず靴を脱いで聞いてしまった

残響をほとんどカットして
言葉の重さや鋭さにぴったりと応えている

すごいことやってんなあ、と思った なんて怖ろしいんだ
これはすこしでもずれるととんでもなくみっともないことになる

それも、かなりながい詩のメドレーのなかで
一瞬の弛みもなくやってのけている



共演の穂村弘さん、アフタートークのヤリタミサコさんも
はりつめがちになってしまう空間に

いつのさんにやさしい理の色をあたえていて
ほぐれる



企画・制作の赤刎千久子さんの客観的な視線が
さえていた

スタッフのみなさん
ほんとうにお疲れさまでした


まだvol.1なんだね、くらくらする
背筋が伸びます


この夏にひらかれた途は特別だと思う


ひろたえみ |MAIL