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| 2007年05月30日(水) | 今こそ五月�� |
ガラス屋さんがくるのを待っていた
テープで修繕していたけど
はらはら破片がこぼれてきた
どうして壊れたのか忘れてしまったくらい
前のことだ
ぶあついガラスがなかから育つように
こちらのほうにこぼれてくる
□
あかるい
草や花をみながら
とても遅いけれど
ゆるゆると距離だけは走った五月
草の匂いのなかで
街灯がひんやり灯るの
走りながらみていると
やたらしあわせになった
□
□
舟越保武氏のものを
ながめている
もうずっと
しろい石から彫りだされてゆく顔を
こんな顔になってみたいなあ、
なれないとわかっているから思う
ひとはどうしていつまでも無垢なるものに
憧れてしまうのだろうかな
□
ひろたさん(夫)は会社の旅行で
石垣島へ
空港で
夜勤明けの眠そうなひとに届け物
ひろたさんが飛ぶのをみるの
おもしろかった
□
あおむしロック
阿佐ヶ谷「よるのひるね」
貸本屋みたくすてきな空間
雪舟さんの言葉と音にふれる
ひととき
凝ってたところがほぐれてゆくような
本人は伏し目だけど
こちらの姿勢がよくなる
不思議なかんじ
(いろいろリフレインしてる、まだ)
□
夕刻
地下鉄で旅帰りの娘を待つ
つよい風が吹きこんで
雨の匂いをつれてきてははこびあげして
足元からゆびさきから
待っているひとたちの気配から
「ながい旅だった」と小６
それでも笑顔いっぱいで
(けごんのたきがよかった)
(しろいきりみたいなんだよ)
□
鉄路を思い描く
□
□
(佐々木信綱)
おこたり諫むる夏が来ぬ。
『夏が来ぬ』
□
では、また。
