しらないお父さんが泣いているわたしのお父さんでもなくひろたさん(夫)でもないみしらぬお父さんが眼を真っ赤にしてはすかいに駆けてくる「痛いよ」やや不利な風向きであるもののたくさんの家族があつまって広場お父さんはバドミントンのラケットを抱えて「もう帰る」と言うわたしの後ろにしらないお母さんがいたのだそのひとのそばに子供よりさきに駆けだして「あけていられないよ」