しゃぼん暮らし
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『夜の闇の中へ』はコーネル・ウールリッチの遺作、
彼の死後、発見された未完のタイプ原稿を 作家ローレンス・ブロックが完成させたものだ
欠落したぶぶんを埋めて ひとつの物語を完成させている
繋ぎ目がわからないほど ブロックは《コールリッチぶし》を模倣している
いちねんかんレクイエムを唄っていて
渡す、
受け渡す、
受けとる、
ことの様々な局面を思い描いていた
言うまでもなく『Requiem KV626』はモーツアルトの遺作、 弟子のジュスマイヤーが補筆、完成させたものだ
映画『アマデウス』のように この曲については諸説あるのだけれど
わが団の石田氏のプログラム曲目解説によれば いよいよ最後の日の朝、モーツアルトは弟子ジュスマイヤーを枕元に呼び、レクイエムについての細かい指示をあたえたという
ひとつの〈レクイエム〉が完成され出版されたあとも その出来に飽きたらず、ドイツのヴィオラ奏者バイヤー他イギリス、アメリカの音楽学者などが新しい〈レクイエム〉を発表、出版している
何度となく想う
目のなかが冴えてくる
生きていたら、と
才能と才能の、時間と時間の、
宿命のようなもの
を
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