しゃぼん暮らし
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夜の貧血
駅の階段で意識がとおのいて救急車に乗せられて しまう
こんなことははじめてで
自分でじぶんに驚いた
駅の階段にからだをのばしてあずけたときに 通りすがりの紳士が「これを枕に」とご自身の鞄をさしだして わたしのぐったりした頭を支えてくれる
駅員さんを呼んでくれた
しばらく記憶なし
「こんなにあおいかおになるんだ」と ちかくで誰かがかんしんしているのが
聞こえた
気がついて「帰ります」と言ってみたのだが
もうすでに救急車が到着していて マスク胡麻塩頭の救急隊員さんの説得力にまけて
搬送される
切符も出さないで改札を通る
駅の天井をただ横たわって見ながら すばやく運ばれる
点滴
帰り道、夜のタクシーに姉妹は興奮気味だった
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