しゃぼん暮らし
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2006年11月04日(土) 検体187058



夜の貧血


駅の階段で意識がとおのいて救急車に乗せられて
しまう


こんなことははじめてで

自分でじぶんに驚いた


駅の階段にからだをのばしてあずけたときに
通りすがりの紳士が「これを枕に」とご自身の鞄をさしだして
わたしのぐったりした頭を支えてくれる

駅員さんを呼んでくれた



しばらく記憶なし


「こんなにあおいかおになるんだ」と
ちかくで誰かがかんしんしているのが

聞こえた


気がついて「帰ります」と言ってみたのだが

もうすでに救急車が到着していて
マスク胡麻塩頭の救急隊員さんの説得力にまけて

搬送される


切符も出さないで改札を通る

駅の天井をただ横たわって見ながら
すばやく運ばれる


点滴




帰り道、夜のタクシーに姉妹は興奮気味だった



ひろたえみ |MAIL