しゃぼん暮らし
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からんころ
からん
嬉しくなって履いていたら 布張りの鼻緒があたるところに
傷
じくじくといつまでも なかなか乾かない
うまく次にうつれないので
桜道の坂、コミニティハウスで 『向田邦子の恋文』をすこし読む
窓辺
ここの図書室はとてもちいさくて静か わたしの付箋のついたホンが三冊ほどある
夕方
ひさしぶりに公園遊び 暑くてしんどい
泥んこになっている妹をながめつつ 姉は
「みそらひばりのはかがみたいなあ」
・・・???
「なに」「クラスのうわさはなしだよ」「・・・」
帰宅すると 扉にはさんである板をみて
「あ、たいおんけいだ」と声をあげる妹 そしてすぐ
「まちがえたっ」
かいらんばん=たいおんけい
・・・???
雷鳴
あめ
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